経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

公的介護保険の訪問栄養指導について

2019.03.14
分類:介護保障
【はじめに】 介護保険の栄養指導とはどのようなものでしょうか? あまり聞きなれないサービスのように感じますが、介護保険における栄養指導は、要介護や要支援の認定を受けた方々の健康面をケアするために設けられた介護保険のサービスのひとつとなります。 内容としては、要介護・要支援の認定を受けた方のご自宅に管理栄養士が訪問して日常生活を健やかに過ごすことができるように、栄養指導を行うものです。この記事では、訪問介護の一環として行われる「介護保険の訪問栄養指導」などについて、ご紹介していきたいと思います。

【介護保険の予防給付と介護給付】

「予防給付」と「介護給付」は介護保険の保険給付で、介護サービスを提供する現物給付となります。 「予防給付」は、要支援の1級から2級の認定を受けた方が対象となり、「介護給付」は、要介護1級から5級の認定を受けた方が対象となります。 介護サービスには、「在宅サービス」と「施設サービス」「地域密着型サービス」があり、「自宅サービス」と「地域密着型サービス」は、要介護および要支援の認定を受けた方どちらも受けられるサービスとなります。※要介護・要支援のサービス内容は異なる場合があります。

【介護保険の在宅サービスの中の訪問サービスについて】

ではここで、在宅で受けられる「訪問サービス」の内容をチェックしてみたいと思います。 ・要支援1級から2級の認定を受けた方 訪問型サービス・介護予防入浴介護・介護予防訪問看護・介護予防リハビリテーション・介護予防居宅療養管理指導 ・要介護1級から5級の認定を受けた方 訪問介護・訪問入浴介護・訪問看護・訪問リハビリテーション・介護予防居宅療養管理指導

【介護予防居宅療養管理指導について】

さらにここでは、訪問介護のサービスのひとつである「介護予防居宅療養管理指導」の特徴について見ていきましょう。 介護予防居宅療養管理指導は、医師、看護師、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、薬剤師などが要介護・要支援の方のご自宅を訪問し、健康状態の確認や健康的な生活を送るためのアドバイスなどを行うサービスで、ケアマネージャーに対しては、ケアプラン作成のための情報提供も行っています。 このサービスは、要介護・要支援の認定を受けた利用者の健康状態を維持し、状態の悪化を防いで日々の生活を安心して送れるよう、栄養面からサポートしていくサービスです。

【在宅で受けられる栄養指導について】

在宅で受けられる訪問サービスについて前項まででご紹介していますが、最後に、日々の生活の中で欠かすことのできない「栄養指導」について、ご紹介したいと思います。 「栄養指導」は、生活習慣を食の面から改善し、投薬治療を行う前に管理栄養士の指導のもと、食生活から改善していくことを目的としたサービスです。 管理栄養士の訪問には2つのパターンがあります。まずは「地域の居宅療養管理指導事業を通しての管理栄養士の訪問」と、つづいて「医療機関内・在宅医療チームとしての管理栄養士の訪問」です。 公的介護保険の栄養指導を受けて、安心して健やかな毎日を過ごしていきましょう。