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骨折した骨がずれているかどうかで治すための治療法は違う

2016.07.11
分類:その他

骨折をした場合に骨がずれている場合と、ずれていない場合で骨折の治療法は変わります。ずれていない場合はそのまま固定をして、ずれている場合は整復が必要になります。それぞれの治療法をみてみましょう。

【整復治療】

整復治療には牽引や徒手整復などの「非観血的整復」と手術による「観血的整復」があります。

「悲観血的整復」

牽引とはずれた骨を正しい位置に保つために行います。これは折れた骨が骨に結合している靭帯や周辺の筋肉の力で引っ張られてずれ、正しい位置に保てない場合に行われます。おもりのついた牽引装置で持続的に引っ張ります。徒手整復は骨折を皮膚の上から手で整復する処置です。「観血的整復」は皮膚を切開して直接骨を正常な位置に戻す方法です。

【固定】

骨がずれていない時は固定をします。固定にはギブス固定と、副木固定などがあります。ギブス固定は骨折部を保護し動きを制限して固定を維持します。グロスファイバー素材のギブスは強くて軽く長持ちをし、耐水性にも優れており現在ギブス固定では主流となっています。副木固定はアルミニウムやグラスファイバーなどでできた細長い板でシーネとも呼ばれます。骨折した部分にあてて弾性包帯やテープで固定します。主に患部の腫れが引くまでの初期に行われる治療法です。

【内固定手術】

麻酔をして骨のずれを整復し金属のピン、ワイヤー、スクリュー、プレートなどを用いて体内で骨を固定する治療法です。折れた骨をつなぐ手術の事を骨接合術と言います。その他の固定法は鎖骨の非転位骨折で行われる固定法です。鎖骨バンドや、8の字包帯が使用されます。肩やひじの骨折を支える方法で三角巾固定という方法もあります。

【リハビリの重要性】

骨折治療で固定と整復と同じ位重要になってくるのがリハビリです。筋肉を全く動かさずにベッドで安静にしている場合筋肉の重量は1日で3%減少すると言われています。また固定をしている期間は運動も活発にできませんので筋肉の重量が減り筋肉が細くなってしまいます。これを補ってくれるのがリハビリです。リハビリは早い段階から積極的に取り入れる事が骨折の回復にも繋がります。

【まとめ】

骨折の治療法は大きく分けて、固定と整復、リハビリがあります。また骨折しにくい体を作る事も大事です。骨折しないような強い骨を作る為にはカルシウムの多い小魚や乳製品、海藻、緑黄色野菜、大豆などを毎日の食事に摂りいれるようにしましょう。これらのカルシウムをより吸収しやすくする栄養素がビタミンDと言われています。ビタミンDの合成には日光浴も有効だと言われています。天気の良い日には散歩を兼ねて日光浴をしてカルシウムの吸収を高めて骨折しにくい強い骨を作るように心がけましょう。