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要介護認定5とはどのような状態?受けられるサービスなど

2016.07.27
分類:その他

自分で身の回りの事をするのが難しくなると要介護認定を受けるようになります。要介護認定を受けて認定されると介護の度合いに応じて「要支援1~要支援2」「要介護1~要介護5」の7段階に分けられます。一番重度の高い要介護5についてみていきましょう。

【要介護5で受ける事ができるサービス】

要介護5の認定を受けると自己負担額36,065円で360,650円までの公的介護保険を利用する事が出来るようになります。この範囲でサービスを利用すると平日1日3回の訪問介護に加え週に1度の訪問介護訪問入浴のサービスを受ける事が出来ます。しかし要介護5は介護の中でも最重度を意味しますので自宅で介護をするには家族の協力や相当な覚悟が必要になります。

【要介護5の状態】

要介護5は寝たきりの状態を指しています。生活のほとんどが人の手を借りなくてはできず、また認知症なども併発する可能性が高いので介護する人はほとんどつきっきりになる為仕事や家庭の事を今まで通り行う事は難しくなるでしょう。要介護認定を受けた場合ケアマネージャーさんが付きますのでケアマネージャーさんと一緒にケアプランの作成をしたり、生活面や精神面でも辛い事や大変な事などは一人で抱え込まずに相談をするとよいでしょう。

【要介護認定5で必要になるもの】

要介護認定を受け自宅で介護をする場合は自宅に手すりを付けたり、段差をなくしたりする為のリフォームやトイレ、ベッドなどの介護用品が必要になります。これらはレンタルもできますので必要な物はレンタルをしましょう。また同時に訪問看護や訪問診療をしてくれる病院を探さなくてはいけません。市区町村ごとに決まりや受けられる福祉サービスも様々ですので一度連絡をして確認するとよいでしょう。もし自宅が持ち家ではなくアパートなどの借家の場合は部屋に手すりを付けたり、介護用のトイレを取りつけたりする場合は大家さんの許可が必要になってきますので申請をしましょう。

【要介護認定5になったら】

要介護認定5は先ほども言いましたが介護認定の中でも最も重度の認定です。生活面において自分では何もできず寝たきりの状態ですので家族の負担はとても大きくなります。また併せて認知症や問題行動、理解力の低下なども現れてきますので自宅で見るのはとても大変です。介護疲れで共倒れになる前に施設などを検討する事をお勧めします。要介護5でしたら特別養護老人ホームに入居できる可能性もあります。家族にとっても辛い決断になるかもしれませんが本人も適切な場所で専門の知識を持ったスタッフのもとで過ごす方が幸せなのではないかと思います。

【まとめ】

今後も高齢者は増え続ける事が予想されます。家族にとっても身近な人が要介護認定を受ける事になると生活は一変し仕事も休業せざるを得なくなるでしょう。そうなると収入も減ってしまいます。そのような時には介護休業給付金というものもありますので会社に申請をしましょう。