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骨折を早める新常識!超音波骨折治療法とは・・・

2018.08.09
分類:その他
【はじめに】 万が一骨折をしてしまった場合、折れた部分がズレてしまっていたらまず整復を行います。 また一般的な骨折の治療法は固定後、骨が自然に修復されるのを待つのが良いとされています。 しかし、医学の進歩した現代では自然療法よりもより早く骨折を修復することのできる「超音波治療法」が存在しています。 今回この「超音波骨折治療法」について紹介したいと思います。

【何故超音波で骨折が早く治るのか】

骨には骨芽細胞と破骨細胞とがあり、常に新しく骨が生成され、古い骨は壊され、それらが代謝しています。 超音波骨折治療法では非常に微弱な超音波を患部に断続的に照射し、これらの細胞を刺激することで骨の癒合を促進させる方法になります。 またこの超音波には低出力超音波パルスという非常に弱い超音波を利用していて、1日に一定時間骨折部位へこの超音波を当てるだけなので痛みや違和感なく治療できます。基本的に1日20分間、骨折部位に超音波を当てるだけで骨の癒合にかかる時間を短縮することが可能です。

【超音波骨折治療法のメリット】

超音波治療法を利用すれば、治療期間を短くすることができ、医療費を抑えることができます。また、骨折してからすぐ超音波治療を行えば骨の癒合が早くなります。そうすることで職場や学校への復帰、日常生活への復帰、スポーツの再開が早まることになります。

【超音波骨折治療法の使用に際して】

超音波骨折治療法は2012年4月から病院でも医療保険の適用内とされるようになりました。 ただしこの場合「四肢の観血的手術を行った場合」や「四肢の難治性骨折の場合」という条件があります。 超音波骨折治療法は様々な骨折に利用することができます。 例えば手術を行いボルトで骨折部位を固定した場合にも使えますし、指の骨折、肋骨の骨折、ヒビなどの早期癒合にも効果があります。 また骨折したばかりの時にはまずアイシングを行いその後超音波療法、電気療法を行い固定し、患部を安静に保ち、腫れ痛みを抑えます。 さらに必要に応じて患部近くを手わざにより固まらないようにもみほぐし、患部外トレーニングなども行います。

【まとめ】

今回紹介しました超音波療法では骨の癒合程度の経過によって固定の強さを変えながら行っていきます。その後可動域を回復させるために弱った筋力を復活させるエクササイズを行います。骨折から骨折部位の癒合までの時間を早めたい方、スポーツなどをしていて運動再開を少しでも早くしたい方にお勧めです。ぜひ参考にしてください。