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知っておきたい収入保障保険のメリット・デメリット

2018.08.21
分類:その他
【はじめに】 就職から退職まで30~40年間働き続ける中で、結婚、出産、育児などのライフイベントを経験する人は多いと思います。 自分の生活だけではなく、働いて家族を養っている場合、お金の心配は大きくなります。 あまり考えたくないことですが、子供が成人する前に家計を支えている人が死亡してしまうということも起こりえます。そうなった場合、残された遺族は、子供が働けるようになるまでは非常に困難な経済状況で生活していくことになります。 今回は、万一の時に役に立つ収入保障保険についてまとめます。

【収入保障保険のメリットとデメリット】

1.収入保障保険とは 収入保障保険は、家計を支えている人が亡くなったり、高度障害状態で就業不能となってしまった時に、家族の収入を保障する保険です。 「収入」とつくので就業不能関係の保険と認識している人も多いですが、実は死亡保険の一種です。 通常の生命保険は、契約者が亡くなった時に1,000万単位の保険金が一括で支払われますが、収入保障保険の場合は、年金形式で毎月決まった額のお金を受け取ることができます。受給期間は、1~10年で設定できます。 また、子供の大学入学など、どうしてもまとまったお金が必要な場合は、まとめて受け取ることも可能です。 2.収入保障保険のメリットとデメリット <メリット> ・死亡保険と比べて支払額が安い 従来の死亡保険の毎月の保険料が8,000円前後であるのに対し、収入保障保険の保険料は2,500円前後です。 死亡保険の1/3以下の価格で、もしもの時の備えができます。 ・商品によっては非喫煙者割引がある 商品によっては、非喫煙者で健康体の場合に保険料が20~25%割引になるサービスがついています。タバコを吸わない人は、このような割引サービスがついている商品を選ぶとお得です。 ・時間の経過とともに保障額が下がっていく 収入保障保険では、加入から歳を重ねるごとに保障額が減っていきます。 それは、加入から時間が経過し、子供が大きくなると教育費などが不要になるためです。 そのため、何事もなく時間が過ぎていけば、保険料も年々安くなります。 また、加入途中で子供が増えたりして家庭の事情が変わり、保障額が減額されては困る場合は、変換制度を利用して定額制に切り替えて保障額を保つこともできます。 <デメリット> ・保障額が下がっていく 年が経つごとに保障額が下がっていく仕組みは、収入保障保険のメリットでありデメリットでもあります。 加入時に保障額の計算を間違えてしまうと、保障額が足りなくなってしまうので注意しましょう。 ・保障期間が決まっている 収入保障保険は定期保険の一種なので、保障期間を間違えると必要な時に保障がうけられないということが起こる可能性があります。また、更新する場合は保険料が値上げされてしまいます。 収入保障保険を契約する前に、子供の年齢なども考慮して、いつまで保障が必要かを計算しておきましょう。

【最後に】

できることなら元気に長生きしたいものですが、人がいつ死ぬのかは誰にも分かりません。 家族を養っている人は特に、自分だけでなく残される家族のことも気がかりだと思います。 「死亡保険に入るほどの余裕はないけど、万一の時に備えたい」という人は、収入保障保険を検討されてはいかがでしょうか。