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骨折の症状と発熱

2018.12.20
分類:その他
【はじめに】 日常生活やスポーツ等で、骨折を経験したという話をよく聞きます。骨折してしまうと、骨折部分の痛みに加え熱などの症状も出てくると不安になりますよね。 今回は「骨折の症状と発熱」というテーマでお話していこうと思います。

【骨折の症状】

骨折した時の症状にはどういった症状があるのでしょうか? いくつか例を挙げていこうと思います。 1.疼痛 実は骨自体に神経はありません。ですが、骨の表面を覆っている骨膜には、多くの血管や神経が集中しています。骨折するとこの骨膜も損傷してしまい、強い痛みを生むことになるのです。 骨折時の痛みは、折れた場所に限定して強いのが特徴です。 2.骨の異常可動性 骨折した場合、不全骨折といういわゆるひびが入った状態を除き、最低2つに分裂します。また、粉砕骨折や複合骨折では3つ以上に分裂し、骨の強度や機能が失われ、骨折した部位によっては体を支えきれなくなります。 そのため、曲がらないはずの部分が関節のような動きをすることがあります。これを異常可動性といいます。 3.痺れ 圧迫骨折は、骨の弱い高齢者やカルシウム不足による骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を患った高齢者が起こしやすい骨折です。 主な腰椎圧迫骨折の症状としては、腰や背中の痛みが挙げられます。体を動かした時や、背骨の骨折部分に負担がかかる時に腰椎圧迫骨折が起こり、痛みが発生します。 他には、骨が折れることによって神経が圧迫されると痺れが出る場合もあります。 4.腫脹・皮下出血 骨折を起こすと、折れた部分から血が出て、骨折した部分を中心に皮下出血や骨折特有の強い腫れが出てきます。この出血や腫れは、初めは骨折部分に集中して出てきますが、だんだん浸潤して広がっていきます。

【骨折したら熱は出るの?】

指や亀裂骨折、肋骨など骨折が比較的経度の小規模骨折であれば、通常は発熱の症状はありません。 ですが、複数個所骨折をした場合や、骨盤骨や大腿骨などの大きな骨の骨折の場合、骨折血腫という骨折に伴う出血(もしくはそれによ血の塊)や、骨折時に破壊された筋肉組織などが、免疫細胞により吸収される時に熱が出る場合があります。 この発熱は数日で治まり、特別な後遺症には繋がりません。なので発熱自体は放置しても問題ないことが多いです。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?今回は、「骨折の症状と発熱」というテーマでまとめてみました。骨折をしたら、慌てずに安静・冷却・圧迫・挙上を行う通称RICEと呼ばれている応急処置を行い、早めに病院を受診しましょう。