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高齢者の骨折の原因と影響について

2018.12.28
分類:その他
【はじめに】 骨折は、本来骨が持っている強度に外からの力によって骨が折れたり、砕けたりひびが入ってしまう状態を言います。 また高齢になるにしたがって骨は弱くなり、骨量の低下による骨粗しょう症や、筋力バランスの低下などから、骨折しやすくなってしまう傾向があります。 そこでこの記事では、高齢者の骨折の原因や影響、対処法などについてご紹介していきたいと思います。

【骨の役割】

骨には人の体を支える役割があり、骨がしっかりと支えてくれることで、私たちは姿勢を保ち行動することができます。さらに内臓を外からの衝撃から守ったり、カルシウムを貯蔵したり、さらに骨髄では血液も作っています。 このように骨は私たちの体になくてはならないものですが、年齢と共に衰え、骨折などのトラブルも起こりやすくなります。 さらに次の項では、高齢者に起こりやすい4つの骨折について見ていきましょう。

【高齢者に多い4つの骨折とは?】

高齢者に多く見られる骨折には、「脊椎圧迫骨折」「大腿骨頸部骨折」「上腕骨頚部骨折」「橈骨遠位端骨折」があります。以下に詳しく説明していきます。 ・脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ) これは、布団の上げ下ろしや尻もちをつくなど、腰への負荷がかかる場合に起こる骨折です。 ・大腿骨頚部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ) 転倒などが原因で起きやすい骨折で、ほかに骨粗しょう症が原因とされる場合もあります。この骨折の影響により、寝たきり状態になってししょう齢者も多いと言われています。 ・上腕骨頚部骨折(じょうわんこつけいぶこっせつ) 骨粗しょう症のある高齢の女性に多く見られる骨折で、転倒の際手をついたときや、肩をぶつけた場合に起こる骨折です。この骨折による影響として、腋窩神経を損傷してしまう可能性もあります。 ・橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ) 転倒したときに、手のひらや手の甲をつくなどして起こる骨折です。手術や保存的療法によって改善されます。

【まとめ】

人の体を支え内臓を衝撃から守る骨は、新陳代謝を繰り返し、古い骨を溶かす破骨細胞と新しい骨を生み出す骨芽細胞の働きによって、強くしなやかな状態を保ちます。 しかし、年を重ねるごとにその働きは衰え、骨折の原因となる骨粗しょう症になりやすくなってしまいます。若いうちからできる対策としては、過度なダイエットを避け、健康的な生活を習慣づけていくことが大切です。また関節周りの筋肉を強くしておくことも重要です。浴槽で手足を動かしたりするのもおすすめです。