経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

骨折のときにおなじみのレントゲン診断とは?

2019.01.21
分類:その他
【はじめに】 みなさんは骨折したことありますか? スポーツ、事故、はたまた転倒・・意外に身近な存在の骨折。それを診断する医療検査でポピュラーなものがレントゲンではないでしょうか。骨折したことがない人でも、歯医者で撮ったことがあるという人も多いでしょう。 今回は医療の現場でよく使われているレントゲンに焦点を当てていきたいと思います。

【レントゲンとは?】

19世紀ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲンは大きな発見をしました。 放電管の実験中に離れた場所にある紙が発光していることに気付き、その原因を研究し続けてX線をついに見つけ出しました。当時は未知の現象であったので、数学で未知数を表す「X」を付けました。 X線は透過する力が強い一方、特定の物質にはよく吸収される性質があり、骨や臓器に吸収され、それらを白く写すことができます。 その特性を生かし、現在では骨折やがんなどの診断に使われているのは周知の事実でしょう。

【レントゲンの長所・短所】

レントゲン診断は主に骨のケガに使われます。 上記のように骨は白く写るので、迅速に骨折・脱臼・骨のヒビなどが視認でき、細かい身体内部の様子がわかるのです。 また、骨折の治療を進めていくうえで骨が正常に治っているかを診るためにも使われます。 骨だけにとどまらず、胸部レントゲンをとれば肺の状態をみて異常がないかを診断することもできます。 X線は放射線の一種なので、診断の際には放射線技師という専門の資格を持った人がいなくてはいけません。 またそこで得られたレントゲン写真を見て症状を把握することを「読影」と言います。自分のレントゲンを見せられて「ここに異常があります」と言われた経験がある人もいると思いますが、正直よくわからないと思います。医師は「読影」という知識と経験が必要な診断方法で見ているので、素人目にはわかりにくいのも当然と言えるでしょう。(逆に言えばわりにくい「読影」を伝えるのが医師の役目なのです) レントゲンは優れた診断方法である一方、弱点もあります。 実は「あらゆる骨折がわかるわけではない」というところです。小さなヒビや疲労骨折などはレントゲンに写らない、もしくは骨折とは判断できない場合があります。また骨折によって起こった炎症もレントゲンには写りません。 そういった見つけにくい小さなヒビ・炎症・ガンなどの病巣は、レントゲン診断の弱点であるのでCT・MRI診断で補うことになります。レントゲンは二次元的な画像であるのに対し、CT・MRIは三次元的な画像で診断が可能です。

【まとめ】

いかがでしたか?今回はレントゲンについて見てきました。 科学の発展によってCTやMRIも登場してきましたが、レントゲン診断は今だその強みを生かして活用されています。健康診断などでレントゲン検査があったら、この記事で得た知識を少し思い出してみてください。