骨折時にかかる費用はどう捻出する?
【はじめに】
転落や強打で骨折してしまった場合、治療を受けて骨が元通りになるまでは日常生活に不便が生じます。
思うように体が動かせなくなってしまうこと自体のストレスも大きいですが、一番不安なのは費用面ではないでしょうか。
今回は骨折した際にかかる医療費・生活費の捻出方法についてまとめます。
【骨折時にかかる費用はどう捻出する?】
1.骨折の際にかかる費用
軽い骨折で、日帰りで治療が済む場合の治療費の平均は15,000~20,000円となっています。
しかし、問題は数日間~数週間の入院が必要な場合です。
治療費そのものは国民健康保険や高額療養費制度を使って安く抑えることができますが、入院中の食事代、寝間着(病衣)代、差額ベッド代(個室に入院した場合)、お見舞いに来る家族の交通費は自費で負担しなければなりません。また、安静期間中の気分転換に、雑誌やテレビカードなども必要となります。
入院期間が数日~一週間程度であれば貯金から捻出できるかもしれませんが、複雑骨折で入院が長期化する場合や、退院後に自宅療養しなければならない場合などは「働けないのに生活費は必要」という期間が発生してしまいます。
2.骨折時の医療費・生活費の捻出方法
(1)公的医療保険
前述の通り、国民健康保険、健康保険などの公的医療保険を使えば、手術代、薬代、看護費用などの医療費は3割(0~5歳、70歳以上は2割)の自己負担で済みます。
また、保険適用後も治療費が高額になってしまう場合は、高額療養費制度を利用して医療費を10万円前後に抑えることができます。(詳しい金額は、所得などにより異なります)
交通事故で骨折した場合でも、公的保険は適用されます。(詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください)
(2)労災(労働者災害補償保険)の補償を利用する
業務中、通勤中に骨折してしまった場合は労災が適用され、療養補償給付や療養給付を受給できます。
これらを受給することで、治療費の自己負担分はゼロになります。
雇用形態によって適用されない場合があると勘違いされている方も多いですが、アルバイト、パートタイマー、雇用主の労災加入の有無に関係なく、仕事中・通勤中に起きた病気・怪我であれば適用されます。
(3)任意加入の医療保険
公的医療保険では手術代や薬代は保障されますが、入院中の生活費や家族の交通費は保障されません。
また、退院後も自宅療養が必要となる場合は、その期間の生活費も必要となります。場合によっては、看病のために家族も仕事を休まなければならないかもしれません。
そんな時に役立つのが任意加入の民間医療保険です。
民間の医療保険に入っておけば、医療費そのものは公的保険や労災を活用して、民間の医療保険で出た給付金を生活費・交通費に充てるということも可能となります。
しかし、給付金を受け取るための条件は商品により異なりますので、保険契約時の書類や約款で給付条件などを確認しましょう。
【最後に】
今回は、骨折の際にかかる費用と、費用の捻出方法についてまとめました。
最低限の医療費は公的な医療制度で支払われますが、骨折により働けない期間にかかる生活費・交通費は自己負担となります。
民間の医療保険からはいろいろな商品が販売されており、選ぶだけでも大変かと思いますが、自分に合った保険を探して加入しておくと心強いでしょう。
また、保険選びやプランの見直しでお悩みの方は、有限会社タウルスまでお気軽にご相談ください。