経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

就業不能保険と社会保障制度

2019.02.20
分類:その他
【はじめに】 みなさんは病気やケガで働けなくなった場合に備えていますか? 一人暮らしをされている方も、家庭を持っている方も、急な病気やケガで今後の収入がなくなってしまうと生活は大変ですよね。 そういった中で就業不能保険に加入するかどうかを検討している方もいるかもしれません。 就業不能保険は、比較的新しい保険です。就業不能保険のメリット・デメリットを知らないと、加入する必要性はあまり感じないかもしれません。 今回は「就業不能保険と社会保障制度」というテーマでお話していこうと思います。

【就業不能保険を考える前に社会保障制度を知っておこう】

就業不能保険とは、その名の通り病気やケガで働けなくなったときに収入をカバーする保険のことを言います。収入保障保険やお給料保険等、保険会社によって名称は様々です。 ですが就業不能保険の加入を検討する前に、働けなくなったときにサポートしてもらえる社会保障制度についてある程度把握しておくといいかもしれません。 いくつかご紹介していきましょう。 1.傷病手当金 傷病手当金は、ケガや病気で動けなくなったときに1年6カ月の期間内、月給の2/3を受け取ることができる制度です。 例えば月給30万円の方が1カ月会社を休んだ場合、20万円の傷病手当金を受け取れる計算になります。傷病手当金を受け取るには、業務外で起こったケガや病気が原因であることや、これまでの仕事に従事できない状態であることが条件になっています。 2.障害年金 障害年金は、病気やケガで障害になり、一定の受給条件を満たしている場合に受け取れる年金です。障害年金は、身体障害以外にもがんや心筋梗塞、糖尿病等も対象になります。対象者の収入や障害の程度、子供がいるかどうかによって受け取れる金額は変わってきます。 3.生活保護 障害年金を受け取っている人の中には、生活が苦しく生活保護を受給している人もいます。東京都の場合、生活保護で受け取ることができる金額はおよそ13万円となっています。障害年金を受け取っている場合、生活保護に障害者加算が上乗せされます。例えば等級が1級の場合は、2.5万円多く受け取ることができるようになっています。 病気やケガが原因で働くことが困難になったときは役所で申請をしましょう。

【まとめ】

働きたくても働くことができなくなってしまった場合、助けになってくれる保障制度をきちんと理解し、利用することができれば何かあったときでも安心です。