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骨折時の疼痛について

2019.03.30
分類:その他
【はじめに】 骨の痛みは、過激な運動による動作や、スポーツや事故等で外側から強い衝撃や圧迫が加わり骨折する事で起こります。骨折した時にズキズキうずくような痛みが発生しますが、この痛みの原因や痛みの種類についてあまり知らない方も多いのではないでしょうか? 今回は、「骨折時の疼痛について」というテーマでお話していこうと思います。

【体に感じる痛みについて】

普段私たちが感じている痛みには、痛みを感じる部位、すぐに治まる痛みから長びく痛み、だるさを伴う痛みや針で刺したような痛み等、様々な種類があります。 では、体に感じる痛みとはいったい何なのでしょうか? 私たちは、身体に痛みを感じる事によってその痛みを感じた部位に異常がある事を認識する事ができます。もし痛みを感じる事ができなければ、危機回避ができず、病気やケガを繰り返してしまいますし、場合によっては命にかかわる事態になってしまいます。痛みには、人間の身体や命を守るという役割があるのです。 切り傷ややけど等で体に刺激を受けると、「体が傷ついた」という情報が神経を通して電気信号に変換され、脳に送られます。脳がその情報を認識して初めて痛いと感じるのです。 骨折の場合、骨自体に神経はなく、骨が折れた時に周りの神経や筋肉が損傷する事によって痛みを感じます。通常であれば病気やケガの原因が解消されれば、痛みも消えていきます。

【痛みの種類】

痛みにはいろいろ種類がありますが、原因や状態によって大きく3種類に分類されます。 1.侵害受容性疼痛 ケガややけどをして炎症が起こり、その部位から痛みを起こす物質が発生します。その物質が末梢神経にある侵害受容器を刺激し、痛みを感じるため侵害受容性疼痛と呼ばれています。ケガややけど以外にも、骨折や打撲、関節リウマチや五十肩も侵害受容性疼痛に分類されます。 2.神経障害性疼痛 病気等の何らかの影響で神経に障害が起き、痛みが発生する状態の事を神経障害性疼痛といいます。坐骨神経痛や帯状疱疹後の痛み、糖尿病からくる合併症が原因で起こる痛み等が該当します。 3.どちらにも当てはまらない痛み 上記のどちらにも当てはまらない痛みは、脳の認知の異常によって発生する痛みといわれています。ほとんどの場合原因が特定されていますが、線維筋痛症等の原因が特定されていない病気もこちらに分類されています。

【まとめ】

今回は、「骨折時の疼痛について」というテーマでまとめてみました。骨折をしたら、応急処置をしてすぐ病院へいきましょう。骨折部位の炎症は、温めると悪化しますので、応急処置や治療中の痛みを抑える場合は、水嚢や氷で冷やして痛みを緩和させましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。