すねに負荷をかけ続けると骨折しちゃう?

はじめに
野球やサッカーなどのスポーツをする子どもをお持ちの方なら心配するのがケガですよね。
特に骨折がよくあるケースです。
ちょっとした外傷とは違い骨折は完治に時間がかかりますし、場合によってはスポーツができなくなるばかりか日常生活に支障が出る可能性もあります。
そんな骨折に対しては突発的に起こるイメージが強いかと思いますが、スポーツの場合はそうとも限りません。
同じスポーツを長年していると、なかなか痛みが引かないときってありますよね?
このときは骨折を疑ってみる必要があります。
そして、そのような症状が出やすい部位として「すね」があります。
すねは疲労で骨折します!
では、なぜ痛みが引かないと骨折を疑う必要があるのでしょうか?
それはスポーツやトレーニングなどで同じ部位に負荷をかけ続けると、疲労が蓄積され骨折してしまいます。
これを「疲労骨折」と呼びます。
ちなみに骨折は完全に骨が折れることだけなく、ヒビが入ることも指します。
ですから、疲労骨折とは言っても骨がしっかり折れているというわけではありません。
しかし痛みを感じても何もせず放置し続けると、最悪の場合、完全に骨が折れてしまうこともあります。
そして、この疲労骨折の多い部位として「すね」があげられるわけです。
また、すねの疲労骨折は痛みの生じる部位によって3つに分類できます。
すねの上1/3から痛みが生じるなら疾走型、中央1/3なら跳躍型、下1/3なら後内側型の疲労骨折となります。
軽度のものであれば、基本的にスポーツなどをするのを中止し安静にしていれば治ります。
しかし重症化することもあるので、すね周りの痛みが引かないと思ったら、とりあえず整形外科に行ってレントゲンを撮って確認してもらうのが賢明です。
疲労骨折は対象外?
骨折を想定して民間の保険への加入を考えたことはありますか?
実は、ちゃんと骨折を対象とした保険もあります。
それが「傷害保険」です。
傷害保険は保険の対象となる人がケガで入院や通院が必要になったときに利用する保険です。
例えば、交通事故や通勤・通学中のケガが対象となります。もちろんスポーツ中の骨折も含まれます。
保険の対象となるケガには急激・偶然・外来といった条件があり、全てを満たす必要があります。
どのようなケガかというと、突発的で、予見できない事故であり、外からの力が原因になっているものです。
ですから、慢性的な要因で引き起こされる疲労骨折は対象外になります。
また少し考えれば分かることですが、故意にケガをしたり喧嘩によるケガだったりも対象外となります。
まとめ
スポーツやトレーニングによって疲労骨折は引き起こされると話しましたが、普通に生活を送っていても起こりうる可能性はあります。
日常生活で特定の部位に負荷をかける動作を続けていたり、栄養失調で骨がもろくなっていたりすることなどが原因としてあります。
特に、すねは日常生活でもずっと大きな負荷を受けているわけですからなおさらです。
疲労骨折を起こさないためには日ごろからストレッチをするなどして体をケアする必要があります。