骨折で入院~パジャマと病衣、どちらが良い?~
【はじめに】
骨折すると一時的に体の動きが制限され、歩いたり食事をとったり、元気なときには普通にできていたことができなくなったりして、生活が不便になってしまいます。
中でも、洋服の着脱は、手と足どちらの骨折でも支障が出てしまいます。入院するほどひどい骨折の場合、どのような服装で過ごしたほうが良いのでしょうか。
今回は、骨折で入院した場合の、病衣とパジャマのメリット・デメリットをまとめます。
【骨折で入院した時の服装】
1.病衣をレンタルする
入院中、病衣をレンタルすることには、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット
・手術前後は病衣が楽
骨折で入院すると、手術前日から手術後は、点滴をします。そのため病衣の方が、着脱が楽です。
看護師にとっても、病衣のほうが患者の着替えを手伝いやすいという利点があります。
・病院によってはレンタル料が安い場合がある
レンタル料が安いところだと何度取り換えても1日100円以内で収まるところもあるようです。
入院先の病院のレンタル料を確認して、買うのと借りるのではどちらが金銭的にお得か考えてみましょう。
・洗濯の心配がない
洗濯機が置かれている病院もありますが、台数はそんなに多くないので順番待ちになったりと何かと気を遣います。家族がいる場合は下着やタオルと一緒に洗濯を頼んで替えを持ってきてもらうことになると思いますが、荷物が増えるのでなかなか大変です。
その点、病衣の場合は業者がまとめて回収してクリーニングするので、洗濯の心配がいりません。
デメリット
・病衣の着心地が気になる
薄手の生地でできていて、上着の袖やズボンのすそに余裕がある病衣は、冬はスースーして肌寒いと感じるかもしれません。大抵の病院では暖房がきいていますが、暖房のききが悪い部屋に入院してしまうと大変です。
また、病衣の上着は浴衣のような打ち合わせで胸がはだけやすい形なので、女性の場合はそこも気になって落ち着かないかもしれません。
また、稀にゴムがゆるすぎるものや、臭いが取れていないものが回ってくることも。その場合は、看護師に言って取り替えてもらいましょう。
点滴がはずれると、病衣の着心地が気になってきます。
2.パジャマを持参する
骨折で入院する時、パジャマを持参することにはどんなメリットとデメリットがあるでしょうか。
メリット
・パジャマの柄や色で気分転換できる
骨折で入院が長引くと、退屈したり気持ちがふさぎがちになってしまいます。
そんな時、好きな柄や色のパジャマを身に着けることができたら、少しは気分転換になります。
入院中の楽しみは限られてくるので、そういった面でもパジャマなどの身に着けるものは大事でしょう。
デメリット
・購入費用がかかる
これは着たいパジャマや、入院先の病衣のレンタル代と比較しないとなんとも言えませんが、もし長期入院などでパジャマを購入する場合、購入費用がかかります。
・骨折場所に合わせて工夫が必要
病衣と違い、パジャマにはいろいろな形状のものがあります。
手や足を骨折している場合は、袖やすそに余裕があるパジャマを選ぶ、袖部分が着脱可能な介護用パジャマを選ぶ、手持ちの服をカットしたり縫ったりして工夫しなければなりません。
いつも家で着ている服が着られない場合もあるので、注意が必要です。
【最後に】
今回は、骨折で入院してしまった時の服装についてまとめました。
着脱の面や洗濯のことを考えると病衣が良く、長期入院をする時の気分の面で考えるとパジャマが良いと言えそうです。
長期入院をするとき、もし可能なら、点滴が外れるまでは病衣を着て、点滴が外れたらパジャマに切り替えても良いかもしれませんね。