グルコサミンの働きと注意点

【はじめに】
骨折をしてしまうと、歩いたり、食事を取ったり、入浴したりなどの日常動作がしづらくなってしまいます。
また、特に高齢者は骨が弱くなっており、若い時よりも関節痛や骨折などの骨のトラブルが起きやすいです。
「グルコサミン」という成分が骨にいいと言われますが、具体的にどのような働きをするのでしょうか。今回は、グルコサミンについてみていきたいと思います。
【グルコサミンの働きと注意点】
1.骨とグルコサミン
グルコサミンとは、アミノ糖という成分の一種です。
人の軟骨は、ムコタ糖という成分でできているのですが、このムコタ糖の原料となるのがグルコサミンです。
グルコサミンは人の体内で合成されますが、加齢とともに精製する力が弱まり、骨がすり減りやすくなっていきます。
しかし、グルコサミンは食品やサプリメントを摂取し、足りない分を補うこともできます。
骨の形成メカニズムが人間に近いマウスによる実験では、グルコサミンによって骨密度を増加させる効果が証明されています。
グルコサミンを多く含む食品としては、エビやカニなどの甲殻類の殻が挙げられます。また、グルコサミンを含む「プロテオグリカン」という成分が多く含まれているものには、牛、豚、鶏の軟骨、干しえび、うなぎ、ふかひれ、きのこ類、山芋、おくらなどがあります。
しかし、プロテオグリカンから得られるグルコサミンは少量なので、食事だけではなくサプリメントも飲んだ方が効率的に摂取できます。
2.注意点
グルコサミンサプリの原料には、エビやカニの殻が使われています。
そのため、エビ、カニなどの甲殻類アレルギーの人はアレルギー症状を引き起こす危険性があります。
アレルギー体質の人以外は、グルコサミンサプリを毎日摂取し続けても問題ないとされています。
【最後に】
今回は、グルコサミンの働きとサプリメントを取る際の注意点をまとめました。
グルコサミンは、食事の他にサプリメントで効率的に摂取できるようです。
たくさんの会社がグルコサミンの健康食品を出しているので、値段や品質などを考慮して続けられそうなものを選んでみてはいかがでしょうか。
甲殻類アレルギーの方は、一度かかりつけ医に相談して、代替えとなる方法を探すといいかもしれません。
また、健康は体だけではなく心の余裕にも左右されます。食事療法やサプリメントによる健康維持を行っていても万が一のことが不安な方は、今一度自分に合った保険プランを見直されてはいかがでしょうか。