就業不能の原因となる病気の種類について
【はじめに】
働けなくなるリスクの高い病気は、がん・心筋梗塞・脳卒中の三大疾病と言われているもの他にもうつ病などの精神疾患も該当します。
今回就業不能の原因となるリスクの高い病気の種類について紹介していきたいと思います。
【メンタルヘルスについて】
統合失調症や妄想型の精神疾患などのいわゆる「心の病気」は就業不能になる原因の中で最も多いとされている病気です。
これは医療機関に入院している患者の中で精神疾患を患っている患者の割合が20%程と高い数字になっていることからも分かると思います。
また、厚生労働省の平成26年の報告によれば精神疾患患者の平均入院日数は546日となっていて、他の病気と比較しても長いことが分かります。
さらにこれらの精神疾患や障害は、外科的な治療でよくなるケースは少なく薬物療法や精神療法などで治療していくため、極めて根気のいる長期的な対処が必要になってきます。
これらの病気の原因についてはまだまだ未解明な部分もあり、入院が長期化するとそれだけ職場復帰への道も困難になってくることが予想されます。
【がんについて】
精神疾患の次に多い就業不能の原因となる病気は「がん」です。
悪性のがんの場合、入院日数の目安は20日ほどとされています。
この入院日数だけを見れば意外に短いと思われる方もいるかもしれません。確かにステージ1、2の初期で発見されたがんの場合は外科手術で取り去ることも可能で入院日数も短くなります。しかし外科手術で取り除きにくい部位のがんやステージが進行したがんの場合には長期的な治療を覚悟する必要がでてきます。
また、このがんのケースでも入院が長期化すれば当然職場復帰は難しくなってきます。
【脳血管疾患】
脳血管疾患とは脳の血管に何らかのトラブルが生じ、脳細胞の障害が発生する病気の総称のことを言います。
平均入院日数から見れば90日ほどと比較的長い入院と言え、また重度の症状の場合麻痺や意識障害がでるため働くことにも影響が出ることは言うまでもありません。
さらに治療法としては薬物療法の他に継続的なリハビリテーションがあります。
リハビリが日中に行われる場合には会社からの理解を得る必要もあり、この病も長期的に治療していくことが多いようです。
【まとめ】
上記の病気やけがなどで働けなくなった場合の備えとしてあるのが「就業不能保険」です。
就業不能保険は働けなくなった時に生活費などを賄えるように保障された保険になります。
万が一の備えのために参考にしてください。