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骨折とあざ

2018.10.17
分類:その他
【はじめに】 骨は、基本的に丈夫な組織で、特に若く健康な人の骨は日常的な負荷の数倍もの外力に耐えられます。骨折とは、骨が持つ強度以上に外から力が加わった時に、ひびが入ったり、折れたり、砕けたりした状態の事です。骨折については正しい診断と適切な治療が重要です。 今回は、骨折の症状と応急処置についてお話していこうと思います。

【骨折の症状について】

骨折しているかも?と思われる症状にはいくつか種類があります。骨折を疑う症状が確認できたら、なるべく早めに整形外科を受診しましょう。レントゲン検査で骨折の有無や状態を確認し、適切な処置を受ける必要があります。骨折の症状についてどんな症状が出るかみてみましょう。 ・変形・異常可動性がある 腕や脚が曲がるなど、外見からみても明らかに骨が折れていることがわかる場合があります。このような時は、みるみる腫れ強い痛みも伴います。異常可動性とは、関節以外の部位で骨が曲がることをいいます。変形がなかったとしても、異常可動性がみられれば骨折しています。 ・内出血している 骨折すると、骨折部から出血します。骨周辺の筋肉や腱なども傷つくことが多く、ここからも出血します。出血量が多い時には、数日後に広い範囲であざができ、完全に消えるまで数週間かかります。徐々に皮下出血が生じている場合、骨折直後は外見ではわかりませんが、ある程度の量の出血があると数日後に血液が皮膚のすぐ下まで達し、あざが出てくるのです。アザは出始めは黒ずんだ紫色ですが、血液の分解と吸収が進むにつれて徐々に黄色くなっていき、やがてすっかり吸収されます。骨折により大量に出血した場合は、低血圧になりめまいや冷や汗、意識消失等の脳貧血症状がおこることもあります。その場合はすぐ救急車を呼んでください。 ・腫れている 骨折してから数時間後に骨折した部分の周辺が腫れてきます。 これは出血や炎症によるもので、腫れがひくまでには2~3週間かかる事もあります。折れた骨によって太い血管が傷ついている事もありますので、急激に腫れてくる場合や低血圧による脳貧血症状があらわれた場合は注意が必要です。すぐに救急車を呼び、一刻も早く専門的な治療を行える医療機関に行く必要があります。

【骨折の応急処置】

骨折の症状が出た場合、応急処置を知っておくと安心です。応急処置の方法をいくつかあげていきましょう。 1.冷やす 氷を入れた袋等で冷やします。あてる時は、凍傷を防ぐためタオル等でくるみ、直接あてないようにしましょう。 2.心臓より上に挙げて安静にする できるだけ腫れを抑えるため、可能であれば骨折部を心臓より上に挙げます。また、腫れの増大を防ぐために安静を保ちましょう。 3.添え木になるものをあて、包帯や布で固定する 添え木で固定することにより、骨折部の安静を保つことができます。添え木を骨折部位にきつくしばりすぎないように注意が必要です。きつくしばりすぎると血流を妨げる危険があります。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?今回は骨折の症状と応急処置についてまとめてみました。 骨折の症状が出たら、症状に応じて適切な応急処置をし、早めに病院を受診してください。