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知っておきたい打撲と骨折の違い

2018.12.14
分類:その他
【はじめに】 足のすねや指等、体の一部を強くぶつけるという経験は誰でもありますよね。体を強くぶつけると悶絶するほどの強い痛みが生じますが、その痛みはただの打撲ではなく骨折の可能性もあります。 今回は、「知っておきたい打撲と骨折の違い」というテーマでお話していきたいと思います。

【打撲と骨折】

まず、打撲と呼ばれる症状を見ていきます。 打撲とは、体の一部を強く打ち付けることでダメージが加わり、その部分の筋肉が損傷することを言います。一言に打撲といっても、打ち付けた場所や皮膚や皮下脂肪、筋膜等の負傷した部分によっても症状はさまざまです。 これに対し骨折とは、骨が折れたりヒビが入ったりする状態です。骨折は体の部位を強打した場合や、カルシウム不足による骨粗しょう症等で起こりやすくなります。また、トレーニングやスポーツをしすぎたり、体の一部を何度もぶつけることで起こる骨折を疲労骨折と言います。

【見た目では判断しにくい打撲と骨折】

病院でレントゲンをとれば、ぶつけた所が骨折と打撲のどちらなのかをしっかり診断することができます。しかし見た目だけで骨折か打撲かを判別するのは専門の医師でも難しいものです。 骨折と打撲、どちらも打ち付けた箇所には内出血や腫れ、赤みなどが見られます。見た目はどちらも似ているため、気づいてないだけで実は骨折していたなんていう事例も珍しくありません。 しかし、打撲と骨折は痛みの差ははっきりしています。 骨折の場合、耐えられないほどの痛みが出ます。激痛に伴い顔が青ざめたり、冷や汗や高熱が出たり、意識がもうろうとするなどの症状が出ます。こうなると骨折の可能性が高いと言えるでしょう。 また、打撲ではぶつけた直後は痛くても、冷却などの処置を行えば痛みも和ぎます。一方で、骨折の場合は痛みが続きます。痛みが持続するようなら骨折の疑いがあります。ぶつけたら冷たいタオルや氷等で冷やすのが一番ですが、痛みが治まらなければすぐ病院へ行きましょう。

【知っておきたい応急処置】

骨折や打撲をした時に覚えておきたい応急処置が「RICE」です。 RICEとは、安静、冷却、圧迫、挙上の略で、この応急処置を行うことで、痛みや晴れを防ぎ、治りが早くなります。この応急処置を行った後、病院へ行きましょう。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?今回は、「知っておきたい打撲と骨折の違い」というテーマでまとめてみました。打撲は患部を冷やしておけば自然と治りますが、骨折は放置すると悪化するのみです。痛みが増すだけでなく、体も動かせなくなってきますので、患部を冷やし病院でしっかり治療しましょう。