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骨折と血栓

2019.04.16
分類:その他
【はじめに】 骨折などの大けがをした後、けががきっかけで手術後や治療中に別の病気等に発展したケースは多いと思います。ケガと同時進行、もしくはケガが完治して安心したのに病気の治療もしなければいけないのはつらいですよね。 けががもとでいろいろな病気に進展する可能性があると思いますが、今回は骨折後に血栓ができた場合についてお話していこうと思います。

【血栓とは】

血栓とは、簡単にいうと血のかたまりのことをいいます。 血栓ができる原因はいろいろありますが、原因のほとんどが足の静脈に血がたまることで血栓ができます。この状態を深部静脈血栓症といいます。 足の静脈にできた血栓が血管の壁からはがれ、血液の流れに乗って肺の狭い血管に入ってしまう肺塞栓症という病気に発展する可能性があります。そのため血栓の発生は命に関わる問題なのです。 身近な一例として、エコノミークラス症候群があげられます。 海外旅行などで長時間飛行機に乗っていると、長い間座ったままになりますよね。ずっと座ったままでいると、足の静脈に血栓ができ、そこから肺塞栓症に発展することが多いようです。 他に血栓ができる原因として、骨折後の添え木やギブスが原因で血栓ができる場合や、骨盤や太ももの骨折、整形外科の手術で血管の内側の壁が傷つくことが原因で血栓ができる場合があります。 また、上記のように長時間同じ姿勢でいる場合の他にも、ねたきり状態で血流が悪いと血栓ができる原因になります。 症状は血栓ができる場所によって様々で、脳にできた場合は手足のしびれやしゃべりづらさ、足に血栓ができて、心臓や肺に血栓が入ってしまった場合は胸の痛みや息苦しさ、骨折等で足に血栓ができた場合は足の痛みや腫れの症状が出ます。

【血栓ができないようにするには】

上記のように血栓ができることは重大な病気になるため、予防が大事です。 血栓ができないようにするためには血流をよくすることが一番ですが、下半身の骨折をすると体を動かすことがなかなか難しいですよね。 予防策として、寝るときに足の下にタオルやクッションを置いて足の高さをあげたり、加圧タイプのストッキングをはいて血流をよくしたりすることで予防できます。 また、病院で血栓を溶かす薬や、血液が固まるのを防ぐ薬を処方してもらうこともできます。

【まとめ】

今回は「骨折と血栓」というテーマでまとめてみました。 骨折などで大きな手術をした後や治療中に体の異変を感じたら、命に関わる病気に進展してしまう可能性もありますので、すぐに病院で検査をしてもらいましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。