骨折をした場合どれくらいの治療期間がかかるのかは手術をした場合、手術をしなかった場合、骨折した部位、骨折の度合いなどによって変わってきます。
しかし骨折をすると仕事や学業、他にも日常生活において多くの不便が発生する為およその治療期間の目安を知っておくとよいでしょう。
【手術した場合の治療期間】
大腿骨などを骨折した場合手術を行う事になります。手術からの入院期間は2週間~1か月程度かかります。手術の後は平均して3日程度で車椅子の移動や方向訓練を開始し、2~3週間程度で杖などを使い歩行訓練を行い、2~4週間すると退院するようになります。
退院して2、3か月はリハビリをしてその後は経過観察を行います。
その為骨折が完治するまでの治療期間は4か月から半年程度かかる事になります。
上腕骨骨頭の場合は骨折に伴う手術療法では骨が癒合するまでに3週間~8週間程度かかり、リハビリは約4か月かかりますので完治するまで1年もの期間を有します。
【手術を伴わない場合の治療期間】
これに比べると手術を伴わない骨折の治療期間は随分短くなります。肋骨などの疲労骨折では治療期間として2~3週間を目安にしています。
例え小指などの小さな骨折であっても数週間の治療期間を要しますので小さな骨折でも軽視してはいけません。
リハビリの期間として2~8週間必要になる事を考えると骨折してから完治までは1か月~3か月程度は必要になると考えておきましょう。
【治療期間を短くするには】
骨折をすると日常生活は不便になり、今まで簡単にできていた事も制限されるようになる為、患者は少しでも早く骨折を完治させ元の生活に戻りたいと考えます。
骨折の治療期間を短くするにはどのような方法があるのか見てみましょう。
(食生活)
骨の形成を促す為には、たんぱく質やカルシウム、ビタミンDなどを多く含む食品の摂取が大切です。
(禁煙)
煙草は骨の癒合を妨げますので骨折治療中は禁煙をしましょう。
(運動と入浴)
体を動かす事で全身の血行がよくなり骨の癒合も促されます。
また入浴も全身の循環がよくなる為骨の癒合に適しています。
【まとめ】
骨折を防ぐ為には、日ごろから運動をしてある程度の筋肉を付ける事や、食事においてもバランスの取れた食事や、骨の形成を助ける食品を多く摂取するように心がける事が大切です。
また睡眠不足や不規則な生活は回復を妨げますので規則正しい生活をするようにしましょう。