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飲食業界で使用されている専門用語は何のために必要?

2019.10.23
分類:その他
どの業界でも業界内だけで通用する業界用語などが存在しますが、飲食業界にも日常使われている専門用語があります。 飲食業界で仕事をする上で理解しておくべき言葉ばかりですが、なぜ専門用語が存在するのか、どのような種類の用語があるのかご説明します。

飲食業界で専門用語が使用されている理由

わざわざ専門用語を使わなくても、普段誰にでも理解できる言葉で会話や接客を行えばよいのでは?と思うかもしれません。 しかし飲食業界などは、時間帯や曜日によってホールが戦場と化すこともありますので、長い用語で指示や確認を行うことは効率的とはいえません。 さらに顧客が耳にしてしまうと不快に感じたり、場合によっては顧客離れに繋がる言葉なども隠語などで対応することが求められます。 食品を扱う業種の場合、大敵となるゴキブリを発見してしまった時、顧客に聞こえるように「ゴキブリが出たので駆除するように!」と指示を出してしまうとどうでしょう。 このようなトラブルでは隠語を使い対応することが求められるのです。

飲食業界で使用されている専門用語

飲食業界で用いられている専門用語はとても多いですが、ホールで使われることが多いものを中心に紹介します。

場所やエリアを示す専門用語

・ホール 客席のある空間のこと、またはその場所のスタッフ ・パントリー(デシャップ) 水や配膳の準備をする場所(調理された料理を持ち運ぶまで置く場所) ・キャッシャー レジのある会計スペース、または会計スタッフ

ものを指す専門用語

・トレンチ 料理や飲み物を運ぶ時のトレイ ・ダスター テーブルなどの汚れをふきとる台拭きやふきん ・シルバー ナイフ、フォーク、スプーンなど ・カスターセット テーブル端に設置しておく調味料やつまようじなどを置く盆状の容器 ・ハンディ 受けた注文を入力する小型の機械(ハンディターミナルを省略した呼び名)

様子を示す専門用語

・ウェイティング すでに満席状態で顧客に席を空くのを待ってもらっていること ・アイドル 仕事をしていない時間のこと

行動を示す専門用語

・バッシング テーブルから食器を下げること ・ラウンド テーブルの飲み水で少なくなっているものを補充したり、バッシングすること ・セット テーブルに顧客を案内するため食器やシルバーを準備すること ・アピアランス スタッフの身だしなみのこと

その他の専門用語

・1way3job 効率的な働き方を示す言葉で、1wayは1回テーブルまで行き、3jobは仕事を3種類行うこと。テーブルに1度行ったら、バッシング、水の追加、オーダーをとるという業務を行えば1way3jobとなります。 ・太郎さん花子さん ゴキブリなど顧客に聞かれたくないことを示す隠語