
福祉施設利用者の中には、身寄りがなく、葬儀や埋葬の手続などを行う親族がいないケースもあります。
この場合、施設や自治体などが合同墓や福祉墓地などの共同墓地を設けて、尊厳を持ち埋葬できるようにしています。
そこで、福祉施設利用者のための共同墓地について、制度利用のメリットやデメリットを紹介します。
共同墓地の利用制度があれば、身内や家族がいなくても埋葬の場が確保されるため、社会的な尊厳が守られます。
個別で墓石を設ける場合もあれば、複数の利用者分をまとめて埋葬する形態の場合もあります。
複数の利用者分をまとめて埋葬する形態を合祀墓といいますが、個別の墓地よりも費用を抑えられることが特徴です。
また、福祉施設や自治体の負担で対応しやすいことが多く、経済的に困っている利用者にも安心できる制度といえます。
共同墓地を利用するメリットは、費用を抑えられることです。
個別でお墓を建てることは、経済面で困っている方には難しいといえます。
福祉施設の共同墓地なら、家族がいなくても安心して最期を迎えることができるため、費用や手続の面で大きな支えとなります。
共同墓地は家族がいない利用者にとって、最期の場所を提供するための制度といえます。
そのため欠かすことのない制度といえるものの、合祀墓では複数の利用者の遺骨を一緒に埋葬します。
墓石に個人の名前が刻まれないため、特定の方に対する供養や訪問による参拝が難しくなる場合があります。
また、個別の墓でなければ、利用者の死後の扱いが見えにくくなり、心理的な負担を感じてしまうケースもあるようです。
さらに共同墓地は、施設や自治体の管理であることが多く、不便な場所や遠方にあることも少なくないため、気軽に訪れにくいこともデメリットといえます。
費用は抑えられますが、個別の墓よりも供養の自由度や特別感が低くなり、心情的な満足度は下がると認識しておきましょう。
社会的役割としては重要ですが、心理的な面での制約や法的手続の手間などのデメリットが存在します。
共同墓地を利用する手続は、利用者が亡くなった後で、自治体や葬祭業者と連携して行います。
火葬した後で、遺骨は施設管理の合同墓地または自治体の共同墓地に埋葬されます。
また、埋葬においては、自治体の規定に基づいて火葬許可証や埋葬許可証などの法的手続が必要です。