
建設現場では、業務を効率的に進めるためにも無駄な作業は削減させていくべきです。そのため、現場改善に取り組んでいくことが必要となりますが、ICTなども建設業界で活用する動きが活発化しており、設計・施工・維持管理などの工程でも導入が検討され始めています。
建設業の現場改善において、ICTなど新たなソリューションを導入することで、何を改善させることが可能となるか、そのために必要なことは何かご説明します。
建設現場で行う作業は、
・部材組付・機器設置など建造物を完成させることへ寄与する作業
・価値作業に付随して発生する歩行・運搬・仮置き・保管などの作業
・手直しや手待ちなどの作業
に分類できますが、この中で無駄と考えられる作業や、時間のロスを発生させる作業をなくすことが現場改善につながります。
もし現場で働く作業員が、自分たちが行う作業はすべて価値のある作業だと認識して行っていれば、いつまでも改善は進みません。
今行っている仕事の方法ややり方にまずは疑問を持ち、無駄や時間のロスは発生させないことが重要と認識できれば、対策を立てても実践しやすくなります。
建設現場の作業をICTやロボットに置き換えるオートメーションは、置き換えにより作業が効率化されることや、安全性を保ち品質も向上させることを目的とします。
しかしこのオートメーションに適した作業を対象とすることが重要です。
オートメーションの効果を最大限発揮させるなら、人と機械の仕事は分けて考え、すべての仕事を自動化させることはできないと認識しておくべきです。
何を機械化し、何を人で行うのかというポインを押さえることができていなければ、多くの無駄や時間のロスを発生させることになってしまいます。
たとえば機械の仕事が終わるまで待ち時間を発生させることや、正常に機械が動くのか見守ることが必要になれば、それらの作業は無駄であり時間のロスを生みます。
オートメーションという言葉を耳にすると、全自動という印象を抱きやすいですが、機械への部材設置やデータ設定は人が行うことになり、起動するときにも人がボタンを押します。
作業が完了した後で、部材を機械から取り出すのも人の手によって行われるなど、機械を取り入れても人との接点は必ず発生すると認識した上で、どの作業を機械に任せるのか検討することが大切といえるでしょう。