建設工事をしていると、近隣住民からクレームを受けてしまうことがあります。
その内容によって、作業を一旦止めることが必要になることもあれば、住民から迷惑料を請求されることもあるなど、建設会社にとって非常に頭の痛い問題ともいえます。
しかし工事を進めていくため機材や重機などを使用すれば、何らかの音や振動は発生することになるため、住民から理解を得ることが重要になるでしょう。
そこで、建設工事現場でよくあるクレームと、どのように対処すればよいのか紹介していきます。
建設工事現場の近隣住民から、よく寄せられることの多いクレームとして挙げられるのは主に次の4つです。
工事では、ドリルを使うなど作業内容によって、どうしても大きな音や振動が発生します。
建設工事現場では、音や振動が出るドリルなどを使用することとなり、現場周辺の住民がその音や振動に不快感を示しクレームとして伝えられることは少なくありません。
音や振動によるクレームを防ぐためには、作業を行う前に近隣に対し、現場監督が挨拶に伺っておくことです。
具体的に書面などで、いつ、何時から何時まで音と振動を伴う工事を行うのか記載し、留守の家にはポスティングしておいたほうがよいでしょう。
また、土日祝や夜間など、比較的家にいることが多い曜日や時間帯には、大きな音や振動が発生する作業は避ける工程を組むことも大切です。
建設工事現場では、大量のホコリやゴミなどが日常的に発生してしまいますが、適切な処理を行っていなければクレーム問題に発展します。
そのため現場では、ホコリをできるだけ溜めないように、シートで養生することや散水するといった工夫を行ってください。
また、作業員が現場で食べた弁当の容器や飲み物などのゴミは、適切に分別できるようにゴミ箱をわかりやすい場所に設置しておきましょう。
建設工事現場に入退場する作業員が、たとえば近隣のコンビニで集まりタバコを吸っていり騒いでいたりすることや、道路に工事車両を駐車したまま放置する行為は、いずれもクレームにつながります。
従業員や作業員の態度や言動でクレームを受けないように、マナー研修を実施することや、現場監督もしっかりと指導することが大切です。