
建設工事業と下水道工事は、どちらも国民の生活環境を支える上で必要不可欠な分野といえます。
公衆衛生を向上させ、水環境を保全するために、インフラ整備事業は欠かせません。
生活排水や雨水の適切な処理は、街の清潔さを保つことや浸水被害の防止につながります。
そこで、建設工事業における下水道工事について、主な仕事内容や課題を解説します。
下水工事は、規模や内容によって専門技術を持つ建設業者により実施されます。
複数の分野による複合的な領域といえますが、主に以下の3つの専門にまたがっています。
・土木一式工事
・管工事
・水道施設工事
土木一式工事は総合的な計画や管理が必要な大規模工事ですが、公共下水道の幹線管路の敷設や、規模の大きな下水処理場建設などが該当します。
管工事は、家庭や建物から公共下水道に接続する排水設備を設置する工事や、小規模な管の設置や修繕などが該当します。
水道施設工事は、公共団体の下水処理場や、汚水や雨水を処理する主要施設の建設工事などが該当します。
下水道工事では、以下の内容を仕事として行います。
・管路の敷設(道路下などに下水管を埋設する工事)
・マンホールの設置(管路の点検や清掃で必要なマンホールを設置する工事)
・処理場の建設(汚水の浄化や、公共用水域の水質保全のための処理施設を建設・管理する)
・維持管理・更新(整備した後の管路の点検・清掃や、老朽化した施設の修繕や更新を行う)
生活排水を処理施設に送る管を扱う工事であり、人々の生活を支える大きな役割を担うといえます。
下水道工事は、現在複数の課題に直面しており、解決が急務とされています。
・インフラの老朽化(高度経済成長期に整備された下水管が耐用年数を超えつつある)
・技術者の高齢化(下水道工事の技術者の高齢化と若手人材不足が進んでいる)
・水害リスクの増加(集中豪雨などへの対応に向けた雨水排除能力の強化や貯留施設の整備が急務である)
上記の課題を解決するために、IoTやAIを活用した管路診断や点検手法、ドローン技術導入などのDX化が推進されています。
人々の生活に欠かせないライフラインを支える事業であるため、将来的に安定した需要が見込める分野といえるでしょう。