建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設業で活躍する建築系エンジニアとは?

2018.08.03
分類:その他
建設業では民間だけでなく公共工事まで減少している上に、慢性的な人材不足が続いている状況でした。 しかし、東日本大震災の復興、2020年の東京オリンピック開催などで需要が高まり、少し回復のきざしがみえてきたといえるでしょう。 その中でも人材不足という問題は解決されないままのため、経験値の高い即戦力となる技術を取得した人材だけでなく、未経験者にも注目が集まりつつある状態です。 このような状況の建設業界ですが、今後、建設系エンジニアの仕事に明るい展望はあるのか、まずはどのような業務を担うことになるのか確認していきましょう。

建設設計の業務を担うエンジニア

設計から工事監理までを担当する専門家である建築士には、建物の規模や構造によって一級建築士、二級建築士、木造建築士と分かれます。 □一級建築士 国土交通大臣の免許を取得した上で設計や工事監理の業務を行う専門家です。学校や病院、集会場や百貨店などで延面積500㎡を超えるもの、延面積1,000㎡を超えかつ2階以上の建物などを担当することができます。 □二級建築士 都道府県知事の免許を取得した上で設計、工事監理の業務を行う専門家です。簡単にいうと戸建住宅程度の規模の建物を担当する専門家です。 鉄筋コンクリートの建物の場合には、高さ13mまたは軒の高さが9mを超えない木造建築物、延面積が300㎡以下であるなど、一級建築士よりも設計できる建物の規模や構造に制限が設けられます。 □木造建築士 都道府県知事の免許を受けた上で、2階建て以下で延面積300㎡の木造建築物の設計や工事管理の業務を行うことができます。

その他のエンジニア

他にも影でささえる専門家として、様々なエンジニアが活躍しています。 □工事監理 建築物の工事が設計図の通りに施工されているか確認する人で、一般的には設計事務所の設計者などが担当します。 □施工管理技士 建築業においての工程・安全・品質・原価などを管理することを施工管理といいますが、この施工管理を行うことができる国家資格を施工管理技士といいます。 施工管理技士には、建設機械施工技士、建築施工管理技士、土木施工管理技士、電気工事施工管理技士など種類があります。 □CADオペレーター 設計図をパソコンで作成するシステムを「CAD(キャド)」といいますが、このCADを使って設計士やデザイナーの設計図を正確な図面に仕上げる技術者です。

資格取得者だけにこだわらず採用を

建設関係は中途採用者を積極的にとるなど、少しずつ人材需要は上向きといえます。ただし、もともと慢性的な人材不足の状態なので、即戦力となる経験者や資格保持者以外にこだわるのではなく、未経験なども雇用して育てていくことを検討することも必要です。