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運送会社と陸運局の関係とは?役割の種類や具体的な業務を解説

2026.03.03
分類:経営

運送会社における陸運局は、行政手続の窓口としてだけでなく、許認可・安全管理・指導まで司る密接で重要な立場にあるといえます。

 事業の根幹を支える免許を預かる存在として、さらに安全とルールを司る監督官でもあります。

 物流現場では、陸運局との円滑な連携を取り、法令を遵守することが社会的信用の担保につながります。

 そこで、運送会社と陸運局の関係について、役割の種類や具体的な業務を解説します。

運送会社と陸運局の関係

 運送会社における陸運局は、事業の門番としての許認可権限を持つ存在です。

 まず、運送会社の事業開始・継続においては、陸運局で許可をしてもらうことが欠かせません。

 一般貨物自動車運送事業は許可制のため、営業所の設置や原則5台以上の車両確保、さらに運行管理体制や資金計画などの審査が厳格に行われます。

 事業を継続できる能力に関しても審査の対象であり、単に要件を満たすだけでなく、法令遵守や労働時間の管理体制が整備されているかなどもチェックします。

  

陸運局の役割

 陸運局の運送会社にとっての役割は、主に以下の2つです。

 ・安全運行の監視

・物流効率化の推進

 

 安全運行の監視

 陸運局は、運送会社の監査や行政処分を行うことも役割といえます。

 重大な事故が起こった場合や、法令違反の疑いがあるときには、輸送監理官が運送会社へ立ち入り監査を行います。

 特に、長時間労働や健康管理不備への監査の目は厳しくなっており、点呼を実施していないケースや、過労運転を放置している状況においては、車両停止や事業停止などの処分となる恐れがあります。

 

物流効率化の推進

改正物流効率化法に基づいて、一定規模以上の運送会社は、物流統括責任者(CLO)を選任し、届出を提出しなければなりません。

また、中長期計画書を作成し、提出することも必要です。

従来までは、安全の監督者としての役割が強かった陸運局ですが、今後は物流効率化の推進者としての側面が強くなると考えられます。

 

陸運局の業務

 陸運局の業務には、車両管理とナンバープレート交付があります。

 車検や登録申請なども陸運局の業務であり、運送会社の営業用車両(緑ナンバー)は一般の自家用車より厳しい基準で確認されます。

 電気自動車トラック導入が進み、自動運転技術実装に向けた車両登録の特例措置など、陸運局の役割は今後さらに拡大するでしょう。

 ナンバープレート交付を通じて、法的に認められた運送事業用車両であることを証明する役割も担っています。