介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

福祉事業の設立における立地選びの方法は?物件の選定や手順を解説

2025.09.16
分類:経営

福祉事業の設立において、立地選びは重要です。

 立地の選択は、事業の種類・利用対象者・地域の特性・資金調達の方法などを考慮しつつ、慎重に検討しなければなりません。

 そこで、福祉事業の設立における立地選びの方法について、物件の選定や手順を解説します。

物件の選定

 「エリア戦略」よりも「物件ありき」で地域選定する事業所様が多いです(弊所主観)。

 地の利(人脈、情報、馴染みの土地であるなど)を前提としたうえで

 予算>外観・内観>立地(周辺環境、公共交通機関、関連事業所の中で都合の良いものをピックアップ)

 として優先順位をつける事業者様が多かったです。

  

立地を選定する手順

 福祉事業の立地の選定は、まず立地条件の分析を行い、候補地を選定した後で、現地調査を経て最終的な決定を行います。

 具体的には、以下の手順で目標契約者数を打ち出した後、情報収集をして詳細を決めます。

 ①最大受け入れ人数

1人あたりの平均利用回数の算定

③利用者数の算出

④振れ幅の算出

⑤立地調査

 

それぞれ説明します。

 

①最大受け入れ人数

 福祉事業の立地の選定において、まずは最大受け入れ人数を算出し、目標契約者数を打ち出しましょう。

 たとえば、放課後等デイサービスの店員10名で、27日稼働する場合には、月270回の利用となります。

 この場合、610か月以内に、月270回の上限に到達することが目標と設定できます。

  

1人あたりの平均利用回数の算定

 最大受け入れ人数を算出した後は、1人あたりの平均利用回数の算定を行います。

 たとえば、1人あたり、週3回・月12回、利用するなどです。

  

③利用者数の算出

 1人あたりの平均利用回数の算定を行った後は、利用者数を算出します。

 上記のケースにあてはめると、

 270回(月)÷12回(1人平均)=22.5名(1事業所)

 となります。

 

 ④振れ幅の算出

 また、目標契約者数の振れ幅も算出しましょう。

 仮に1人平均利用回数が8回であれば、以下のとなります。

 270回(月)÷8回(1人平均)=33.7名(1事業所)

 そのため、270回の利用回数へ到達するためには、周辺エリアで610か月以内に2333名の利用契約者を獲得することが必要と判断できます。

  

⑤立地調査

 グーグルマップなどを使って、周辺地域を確認しておきましょう。

 施設で送迎をするときには、交通事故のリスクや燃料費などのコストを考えると、往復1時間以内、片道30分の圏内で抑えたほうがよいといえます。