
福祉事業者がロボット介護技術を導入する理由は、現場の人手不足解消や既存スタッフの身体的負担の軽減などが挙げられます。
利用者の自立支援なども、ロボット介護技術を使うことで、スムーズに進むでしょう。
現場の抱える複数の課題解決に向けて大きな鍵となるロボット介護ですが、期待が大きい反面、解決するべき課題もあります。
そこで、福祉事業者とロボット介護導入の目的について、具体的な活用事例を解説します。
福祉事業者のロボット介護導入の目的は、以下の通りです。
・職員の負担を軽減すること(身体的に負担のかかる移乗介助などをロボットが補助することにより、スタッフの長期的な就業を支援する)
・人材不足を解消すること(ロボット介護導入で効率的にサービスを提供できるようになれば、一定のスタッフへの依存がなくなるため、離職率を下げられる)
・利用者の自立を支援すること(リハビリ支援ロボットなどの活用で、利用者の残存機能を活かした生活支援が可能となる)
・サービス品質維持と向上を目指す(ロボット介護導入により一定の品質のケアを提供できる)
福祉事業者がロボット介護を活用する事例として、以下が挙げられます。
・移乗介助
・見守り・コミュニケーション
・入浴・排泄支援
・リハビリ支援
福祉事業における移乗介助は、ベッドから車椅子へ、車椅子からトイレ便座へ乗り移ることなどです。
この際、ロボット介護により、利用者を抱えたり持ち上げたりする作業が軽減されます。
装着できるアシストスーツ型のロボットや、床走行リフト型などのロボットを使えば、職員の腰痛リスクを低減できます。
見守りやコミュニケーションの取れるロボットを導入すれば、利用者の生活を見守りつつ、精神的な満足度も高めてもらえます。
たとえば、見守りセンサーを設置することで、ベッドからの離床や転倒リスクを検知できます。
夜間の見守り業務のスタッフ負担が軽減されることや、業務効率化につながります。
コミュニケーションロボットを導入すれば、歌や会話を通じて精神面での不安やさみしさを解消できるため、認知症予防にも貢献できます。
入浴や排泄などの支援を行う補助ロボットを導入すれば、利用者の精神的な負担を軽減できます。
特に排泄などは、利用者が自立を望み、デリケートで配慮を求める場面といえます。
自動で排泄物を吸引・洗浄・乾燥できるシステムや、入浴を補助する機器などを使うことで、安心してケアを受けてもらえるでしょう。
歩行訓練や筋力トレーニングなどのサポートをできるロボットを導入すれば、利用者の機能回復を促しやすくなります。