
福祉事業における生活支援とは、利用者が自立した日常生活を営むために欠かせない要素といえます。
近年、重要性はさらに大きくなっており、国の推進する地域包括ケアシステムの中核を担う分野として位置付けられています。
そのため、福祉事業者には、介護や障害者支援などの専門サービスに加えて、多様な生活支援を提供することが求められるといえるでしょう。
そこで、福祉事業者における生活支援について、重要性や事例を簡単に解説します。
福祉事業者における生活支援とは、直面する日常生活における課題に対して行う援助です。
たとえば、以下のサポートを行います。
・家事援助(掃除・洗濯・調理・買い物代行などのサポート)
・社会参加の支援(外出の際の付き添いや趣味活動参加の支援など)
・日常相談や助言(金銭・健康などの管理や行政手続の相談対応)
・住まいの支援(住宅改修に関する助言や緊急対応など)
・介護保険外のサービスの提供(介護保険や障害福祉サービスの対象外のニーズへの対応)
福祉事業者における生活支援の重要性は増しているといえますが、その背景には複数の要因があるといえます。
たとえば、国の政策では、住み慣れた地域で生活を続けることを重視しています。
そのため、価値観やライフスタイルが多様化する中、個別の生活ニーズに対応する柔軟なサービスが求められます。
福祉事業者による生活支援として、たとえば以下の事例が挙げられます。
・総合事業への新規参入
・保険外サービスへの進出
介護保険法に基づく介護予防・日常生活支援総合事業へ参入し、要支援者や事業対象者へ、NPOやボランティアなども含む団体が生活支援サービスを提供します。
介護保険でカバーすることのできないニーズへの対応に向けて、家事や外出の支援を提供します。
新しい収益源の確保につながり、事業の安定化を実現できます。
福祉事業者による生活支援は、利用者メインのケアを実現するために重要といえます。
ただし、福祉事業者の生活支援の推進には、いくつかの課題も存在します。
その中で特に問題なのは、サービス提供を担う有償ボランティアなどの人材確保や育成が進まないことです。
ボランティアを活用する場合は、人件費の管理や調整が困難であることが問題といえます。
一定のサービス品質を担保する仕組みなどが求められます。