「リフォーム」とは、劣化した住まいや中古住宅などをきれいな状態や住みやすい状態に復元させるなど、改修による作業を行うことです。
古くなった家を取り壊し、新築を建てるのではなく、使える部分は残し修復していく工事がリフォーム工事といえますが、新築とは違ったメリットもあればデメリットもあります。
そこで、新しく家を建て直さずに、リフォーム工事を行うメリットとデメリットについて説明していきます。
リフォーム工事を行う範囲は幅広いといえますが、代表的な工事は以下のとおりです。
・壁紙やクロスの張替え
・雨漏りの修繕
・キッチンやユニットバスの交換
・フローリングなど床材の張替え
地震など災害に備えて、耐震強度の補強することもリフォーム工事に含まれますし、手すりの設置や段差をなくすバリアフリー化もリフォーム案件として扱われます。
リフォーム工事は長ければ2~3か月かかることもあるため、余裕のあるスケジュールを組むことが必要ですが、次のような流れで工事が進むことが一般的です。
①リフォーム場所と内容の整理
②リフォーム会社の選択
③現地調査と打ち合わせ
④見積もり書の提案・契約
⑤工事開始・完了
リフォーム工事を行うメリットとして、これまで住み慣れた家を残したまま、住み続けることができることです。
建て替えやリノベーションなど大掛かりな工事では、愛着のある家の雰囲気と異なる建物を作ってしまいます。
しかしリフォームなら、これまでの家の雰囲気を残すことができ、家全体の住み心地を変えることはありません。
工事期間も比較的短期で予算も安く抑えることができるため、早く機能を改善させたいときにもメリットがあるといえるでしょう。
家の一部分だけ改修するのみのため、当初のデザインから変更することは原則できないことがデメリットといえます。
家族が増え部屋数が足りなくなったときや、反対に子供が成長し部屋数を少なくしたいとき、リフォームでは対応できずリノベーションが必要となります。
表面的な改修はリフォームで対応できる部分ですが、基礎部分や内部構造そのものを強化させたいとき、その工事をリフォームで行えばリノベーションや建て替えより変化はそれほど見られないのに費用だけ高額にかかってしまうため注意しましょう。