建設関連の労働組合ともいえる建設組合は、加入しておくことでいろいろなメリットがあります。
建設組合とは建設業法に定めのある国土交通大臣届出団体で、建設組合の業務円滑化を推進する運営管理団体に加盟する建設業向けの労働組合です。
建設業者の社会保障や福利厚生の充実を目指し、事業を運営していることが特徴といえるでしょう。
そこで、建設関連の労働組合である建設組合について、一人親方労災保険もあわせて解説していきます。
「建設組合」とは、建設業法に定めのある国土交通大臣届出団体「一般社団法人日本建設組合連合」と、業務円滑化を推進する運営管理団体「全国建設組合連合運営協議会」に加盟する建設業者団体です。
建設業者の社会保障や福利厚生充実に役立つ事業を取り扱っていることが特徴といえます。
建設組合に加入することで、以下の利用が可能となることはメリットといえます。
・建設連合国民健康保険
・一人親方労災保険
・慶弔見舞金・退職金制度
・奨学金制度
建設組合は、建設業に従事する個人事業者・一人親方・従業員・建設職人などです。
建設29業種または建設関連業種(設計業・測量業・地質調査業)の従事者なら加入できます。
ただし加入すれば組合費を毎月3千円ずつ、期日までに納めなければなりません。
また、組合の会合や行事などに参加する必要なども出てくるでしょう。
横のつながりがない方にとってはメリットがあるものの、行事ごとに参加することが苦手な方は、デメリットに感じてしまう可能性はあります。
一人親方とは、建設業を本人やその家族のみで営む建設従事者です。
従業員は雇用していない事業主であるため、労働者が対象の労災保険には加入できません。
そのため現場に入るとき、労災保険の加入の有無が受注に影響を及ぼす恐れもあります。
ただ、危険を伴う作業が多い建設業の特性や、業務実態も限りなく労働者に近いといえる状況などを踏まえ、建設業の一人親方については一人親方労災保険への加入が認められています。
一人親方と生計を同一にする家族従事者(専従者)も一人親方労災保険へ加入できます。
建設産業人口は減少傾向にあるといえるものの、一人親方労災保険の加入者数は年々増加傾向にあります。
自分の身体は自分で守ることを前提に、一人親方として建設業を営んでいる方は、一人親方労災保険に加入することを検討しましょう。