建設工事現場では行う施工管理の中でも、特に重要なのは安全管理対策です。
さまざまな危険が背景にある建設工事現場では、すでに安全第一と掲げているものの、具体的に対策としてどのようなことを行うべきかわからないこともあるでしょう。
そこで、建設工事現場で実施していきたい安全管理対策についてご説明します。
建設現場は危険がつきまとっていると感じている方も多いでしょうが、確かに大型建設機械が出入りし、操作ミスによって事故が発生したりクレーンから重量物が落下したり、さらには高所作業中に作業員が墜落・転落する事故などが発生している状況です。
これらの事故を発生させないためにも、安全管理対策を講じ実施することが必要といえますが、建設業界全体でもルールとして次の項目が掲げられています。
・落下物の危険性を防ぐために上下作業は禁止すること
・万一吊り荷が落下したときに備えその下の人払いを行うこと
・万一墜落した時に備え高所作業の際には安全帯を着用すること
建設工事は外で行う作業がメインとなり、天候により大雨や台風の日もあれば、作業の途中で強風が吹いたり雨や雪が降り出したりという状況に見舞われることもあります。
現場も工場の場合もあれば、道路や橋、ダム、ビルなどいろいろなので、いつも同じ状況で作業を行うことができるわけではありません。
その時々のタイミングや場所などで、危険を察知しながら安全対策をしっかりと行うことが必要になります。
そのため建設現場では、いくら経験が長い作業員だとしても、いつもと同じ作業だからこれくらいは問題ないだろうと安易に考えることは危険です。
慣れている作業などでも安全管理を軽視することや、自分の能力を過信することは避け、適切な安全対策を行うことが必要といえます。
大切なのは現場に携わる作業員それぞれが安全に対して意識を高く持つことであり、朝礼や点呼のときにも安全管理について伝え続けることが必要になります。
労災事故が発生すると、作業員本人はもちろんその家族もつらい思いをすることになります。さらに事故に別の作業員や第三者を巻き込む可能性もありますし、建設事業者にもその責任は発生することになるでしょう。
安心して建設工事現場で働いてもらうためにも、安全管理対策を徹底して行い、普段から作業におけるリスクについて研修など行い伝えていくことも大切です。