日本では近年、数多くの自然災害が発生しています。台風や記録的な大雨などが起き、土砂災害などの被害がニュースで伝えられることもめずらしいことではなくなりました。特に記録的な大雨や突然の集中豪雨が発生したことで、洪水が起き家屋に浸水被害をもたらす水災害の問題も増えています。
いつどこで水災害が起きるかはわかりませんので、未然に防ぎたくても困難な状況です。家屋の浸水被害を防ぐことも大切ですし、実際に被害が起きたときにどのような工事が現場で必要なのか、どのような流れで進めていくべきか知っておきましょう。
異常気象と言われる状況によって、突然発生する集中豪雨で住宅も多大な被害を受けてしまいがちです。
水災害で住宅が被害を受けている件数は年々増えていますが、雨の降り方も局地化・集中化・激甚化という変化が見られます。
毎年数回発生する台風による水災害も無視できない状況であり、住宅への浸水被害やライフラインへの影響について考えておかなければなりません。
浸水被害が発生した場合、その規模によって行う工事やその流れは違ってきます。たとえば床張りが完了した状態の現場において、1階の床上が浸水してしまった場合はどうでしょう。
水災害は初動が重要といわれているので、雨水や泥水などが家に入っているなど現地の被害状況を確認します。
長時間放置したままにすれば、床下でカビなどが発生してしまい腐食や臭いの原因となるため注意してください。住宅には木材が多く使われますが、含水率が上がれば腐食しやすくなってしまい、劣化をはやめ強度低下に繋がることになります。
見える部分の床上から水や泥を排出しても、床下は水が溜まった状態なので、点検口から床下はどのような状態になっているか確認することも必要です。その上で必要な工事や施工範囲を確定させるようにしてください。
近年は集中豪雨などの回数が増えている傾向がみられるため、水災害も多く発生していると再認識しておくべきです。今後も水災害が発生するリスクが高いため、日頃から対策の想定をしておくようにしましょう。
もし水災害が起きたときには、初動を大切にして迅速に対応すること、さらに正確な現場状況の把握が必要です。