建設で大切なのは、安全・安心できる一定以上の品質をキープすることであり、同時に作業員にとっても安心できる環境を保持することです。
そのためには組織的な取り組みも必要とされますし、基準をクリアできる高い技術目標を掲げて、達成に向けたシステムづくりや管理・検査を繰り返し行うことも欠かせません。
安心感は目に見えないクオリティですので、建設現場で働く作業員それぞれが学び続ける姿勢や意識を高めることが必要といえます。
建設現場で働く方を支えるアプリを運営している株式会社助太刀は、14万を超える登録事業者にたいし、「安心・安全に向けた取り組み」を公開しました。
これは違法・規約違反行為への策を通じ、建設業全体を健全化させることを目指す取り組みの1つといえます。
この助太刀という会社は「建設現場を魅力ある職場に。」をミッションとして掲げており、建設現場で働く職人や工事会社に向けたマッチングサービスをメインに色々なサービスを展開しています。
特に問題となっている建設業界の人手不足を解消するためにも有効ですし、新たな協力会社や取引先探しも活用できるなど、事業の拡大や成長支援の仕組みを提供しているといえます。
そしてさらに安心・安全にサービスが提供できるようにと、今回「安心・安全に向けた取り組み」を公開し、違法・規約違反行為への対策強化に乗り出しました。
建設業界は業界構造が複雑であり、守らなければならない法律や法令も多く、すべてを把握していなければ気がつくと法律違反に該当していたというケースも少なくありません。
そのため請負関係に関係するトラブルや違法行為などが問題になっていましたが、これは、法令を正しく理解できていれば無意識の違法行為を防げたケースもあるといえます。
そこで、アプリ内の違法・規約違反行為は取り締まりを行うだけでなく、業界全体の健全化を目指しアプリ内で啓発や違法・規約違反行為を防ぐ仕組みとして運営するようです。
アプリ内では禁止ワードの投稿制限の他、建設業許可で必要となっている500万円以上の工事現場を掲載するときにはアラートを出すなど、違法・規約違反行為につながりかねないポイントを注意喚起し、法令を周知していくとしています。
建設業界では、まだ経験が十分でない技術者・技能者は、熟練者よりも建設現場に潜むリスクなどを察知しにくいと考えられます。
安全管理に対する意識の度合いも、現場の担い手により違いが出ているため、それぞれが安全な作業現場をつくる意識を高めることも必要といえるでしょう。