左官工事とは、建物の床や壁などをコテで塗り仕上げる工法です。
モルタルや壁土を使って建物の壁や床の下地を造り、仕上げていく重要な作業を担当します。
壁紙など使ったほうが手軽なため、一時期は減少傾向にありました。
しかし漆喰や珪藻土などの自然素材を仕上げ材に使うことで、再度再び脚光を浴びている工事です。
そこで、左官工事について、必要とされている理由や作業の種類など、簡単に紹介します。
左官工事とは、工作物に壁土・モルタル・漆くい・プラスター・繊維などを、こて塗り・吹付け・はり付けなどで取り付ける工事です。
一般的に、最終的な表面を仕上げる塗り工事全般を指しています。
左官工事が必要とされている理由は、以下の理由です。
・床や壁の耐久性を高めるため
・仕上がりを美しくするため
・アレルギー対策のため
左官工事が行われるのは、たとえば以下が必要になったときなどです。
・玄関やマンションのエントランスの床仕上げが必要なとき
・サッシ周りのモルタル詰めが必要なとき
・コンクリート打ち放しの壁や床を仕上げるとき
・ガレージなどの土間打ちが必要なとき
左官工事では、モルタルや壁土などの材料で建築物の壁や床を塗り固めます。
自由自在にコテを動かして壁を塗るため、職人の経験や腕が仕上がりを大きく左右すると言っても過言ではありません。
ただ、実際には壁の基礎である下地造りが多くを占めていると考えられますが、その左官工事の作業は大きく次の2つに分けることができます。
・下地造り
・仕上げ塗り
それぞれ説明します。
建物の壁の下地を造っても、建物の竣工のときに表に出ることほぼありません。
しかし壁の下地造りがしっかりしていなけれな、壁として成り立たないため、需要な工事です。
ペンキやタイル張りで仕上げるときには、それらの材質を活かすための下地造りのみの作業になることもあります。
仕上げ塗りとは、壁などの表面を塗り仕上げる作業です。
土壁や漆喰壁の場合、作った下地で中塗りを重ねて、最終的に漆喰や珪藻土で上塗りします。
塗り方で耐久性が左右されるため、職人の技術と芸術性が求められる工事であることが特徴です。
建築物の壁や床など。下地造りや仕上げを担う仕事が左官工事であり、いずれも職人の手仕事で行うため、繊細な技術が求められます。
近年では漆喰や珪藻土などの自然素材の良さを活かした家づくりが注目されているため、より職人の技の重要性が再認識されているといえます。