
建設工事業における排水インフラ整備は、人々の生活衛生の基盤を支えることや、防災機能を担保する上で欠かせません。
安全・安心した生活を守るために、極めて重要な事業分野であり、生活の利便性向上だけでなく公衆衛生維持や水質環境保全においても大切なことです。
そこで、建設工事業における排水インフラ整備について、工事の種類や課題を解説します。
建設工事業における排水インフラ整備は、土木一式工事・管工事・水道施設工事などの専門分野が連携して行う公共性の高い事業といえます。
汚水を適切に処理する下水道システムは、生活環境改善や感染症予防において欠かせません。
この複雑な管路網の設計や施工を一手に引き受けるのが建設工事業です。
近年、集中豪雨や台風の影響などで、浸水被害リスクが高まっているエリアも少なくありません。
雨水の迅速な排水や、一時的な貯留システムの整備は、都市機能の維持において重要といえるでしょう。
排水インフラ整備には多岐に渡る専門分野が関わりますが、主に以下の建設工事を行います。
・管路の敷設・更新
・下水処理場の建設・維持
・ポンプ場・貯留施設の構築
・建築物内の排水施設の整備
管路の敷設・更新は、道路下などに下水管や雨水管を埋設する工事です。
既存の管の老朽化が進んでいる場合、更新する工事を行う必要があります。
現在では、交通規制を最小限に抑えられる工法や、既設管内へ新たな管を挿入する工法など、色々な技術が取り入れられています。
収集した汚水を、生物処理や高度処理で浄化する処理施設の建設・改修工事です。
雨水を効率的に排水・貯留する施設を構築する工事です。
戸建て住宅から超高層ビルまで、建物内の衛生設備から公共下水道へ排水施設を接続する工事です。
高度経済成長期の排水管や処理施設は、すでに耐用年数を迎えていたり今後到達したりすると考えられます。
そのため、効率的な点検や修繕、または更新が急務とされています。
ただし、建設工事業の人材不足は深刻化しているため、熟練技術者のノウハウ継承が途絶える恐れも考えられます。
大規模な排水能力の備わったインフラ設計への変更や改修が必要であるため、DX化や新技術導入を進めることが必要です。