建設工事業情報ラボConstruction Business Information Lab

建設現場における電気設備工事とは?

2016.10.24
分類:その他

建設現場において工事用電気設備工事は施設を造る上でなくてはならない工事です。電気設備工事と聞くと、一般的には建物内で使用するコンセントや照明器具などの取付け工事が連想されやすいでしょう。しかし他にも建設現場で作業員が使う電動工具、他にも建設用資材を運搬するタワークレーンといった建設工事に欠かせない設備や器具を動かす電力の供給工事などがあります。

 

 

建設現場工事の種類

建設現場で行われる工事には様々なものがありますが、中でも代表的な工事には次のようなものがあります。

・受変電設備工事

建設現場で使う電力を確保するための工事で電力の引込工事などが主ですが、他にもビルや商業施設の建設現場ではキュービクル式の高圧受変電設備等の設置工事なども実施されます。

・幹線設備工事

工事現場で使う照明・工具・動力ポンプ・工事用エレベーターといった機器に電力供給を行うための設備工事で、電灯から制御までの電力供給を構築します。

・照明設備工事

工事現場や道路を照らすための照明、休憩所、防犯灯など、工事現場の様々な照明設備を設置・交換等する工事です。

・揚重機電源工事

大型建設プロジェクトに欠かすことのできない資材の引き上げなどに必要なタワークレーンの使用など揚重機の電源を確保するための工事です。

・メンテナンス工事

電力の供給が滞ることなく行われているかの保守点検などを行います。

建物の大切な役割を担う部分を造る重要な工事

建物現場では必要になる給排水や電気、空調など設備工事を行うことになります。それらの工事は人に例えれば、骨や筋肉部分が鉄骨やコンクリート部分、心臓や血管は設備というように大切な役割を果たすものを造り上げていくものです。電気、給排水、空調などそれぞれの分野での会社が建物設備を造り上げるために協力して行うことが必要です。

顧客のニーズに応えるためには

1つの建設工事には様々な会社が関係するため、顧客のニーズに応えるには設備の準備にかかる費用や期間についても相談しながら行う必要があります。設備は建物内の配線や配管の多さから鉄骨工事やコンクリート工事完了後の建物の骨組みができる工事期間の後半に本格化してくる傾向にあります。設備工事の進み具合を確認し、予算内で設備工事の費用を収めることができるような管理が求められるでしょう。工事全体でも設備の費用は全体の中で占める割合が高いということも理解しておく必要があります。

安心して使うことができるために

設備工事は計画性を持って行うことが必要です。さらには建物が完成して設備が動き出した後でも設備が正しく機能しているかなどについて工夫をしていく必要があるでしょう。