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建設工事の現場管理など、施工管理とは何を行う?

2017.07.07
分類:その他

建設業の現場監督と呼ばれている仕事に施工管理業があります。
施工管理とは、建設や土木工事、電気工事といった現場において、実際に作業を行う技術者の工程や安全、品質の監理を行う仕事です。
また、施工管理という領域は広範囲に渡るため、現場でのまとめ役を行う以外にも予算やプランなどを立てて書類にまとめるといったデスクワーク業務も含まれます。
工事が計画的に進むため、そして質の高い工事を行うには施工管理を欠かすことはできませんので、試行管理技士といった国家資格を取得した人が業務を行います。


建設現場での管理内容
建設工事での現場を指揮・指導し、実際に施工作業をせず状況確認しながら作業を行う人へ指示を出していきます。
建築現場での「かんり」には「監理」と「管理」がありますが、それぞれ役割と立場が異なります。

・工事監理
設計事務所の設計者などが「監理」を行うことが一般的で、設計図通りに施工が進んでいるか、図面上で伝えることのできない内容の伝達、工事現場との打合せや指示を行い、建築主の代理人として監督業務を行います。

・工事管理
施工会社の現場監督のことで、工程や施工順序の検討、職人の手配、使用する材料の発注や管理、作業員と周辺住民に対する安全確保、材料や人件費を請負金額内で調達するための金銭管理などを行い、工事現場を動かすための責任者として業務を行います。
基本的に現場での業務になるため、職人などとコミュニケーションを取り現場の中心となり指揮を行っていきます。


どちらも欠かせない「かんり」
どちらも「かんり」を行いますが、役割や立場が異なるため工事現場には必ず監理者を設ける必要もあります。
実際のところ、名ばかりの監理者も存在し現場で機能できていない場合もありますが、その理由として建築主の利益を基準に考えると管理者の意に添っていない指示がなされるケ


施工管理の重要性について再度確認を
施工管理がうまくいかないことで、工期が伸びてしまうケースや予算を超えてしまうケースもあります。工期内に完成させるためにも施工管理は重要だと言えるでしょう。
実際に建築物を造り上げるのは、大工や左官、塗装、電気工といったそれぞれの工事を担う専門職の職人です。そのような様々な技術者が協力しながら1つの建物を完成させていけるようにも、施工管理は重要であることを理解しておく必要があります。
建築する建物の規模が大きくなるほど、施工管理の重要性は増していきます。実際に施工を行う職人を、互いの作業の妨げにならないような調整、作業に必要な資材の確保、安全に作業できる環境作りといった調整を行っていくのが施工管理と言えます。