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建設業が掲げるスローガンはどのように考えればよい?

2018.07.09
分類:その他
建設業界の安全スローガンは、その他の業界の安全スローガンよりも頻繁に提唱されているものだといえます。 ビル建設工事の現場など、規模の大きな建設現場では、作業服を着た従業員が集まって朝礼を行うとき、安全スローガンを全員で唱和します。 では建設業ではどのような安全スローガンを設ければよいのか、季節などに応じて変化させるようにすることを検討してみましょう。

夏場の安全スローガン

夏場の建設現場では従業員の熱中症などが心配されます。 機器類のオーバーヒートにも留意が必要ですが、人に対する配慮が中心になるでしょう。 工事現場では多く各種職人たち以外にも、警備員や清掃関係者なども関係してきますので、労働環境での人命尊重を行う観点を安全スローガンの提唱や標語の提示に含めるように検討しましょう。

冬場の安全スローガン

冬期、特に厳寒期は、路面の凍結によりスリップ事故などが起こりやすい状態です。工事車両のブレーキスリップや作業員の転倒などが発生することが増えますし、手や体がかじかんで動きが悪くなり、車両や機器なども暖機運転が必要な時期です。 操作ミスやヒューマンエラーなどに具体的な注意喚起を行う内容を、安全スローガンに組み込むようにしましょう。 また、年末になると納期が迫ることで、建設現場全体が慌ただしい雰囲気になりがちです。世の中の動きも慌しい状態ですので、思わぬ事故などでトラブルが発生する可能性が高いといえます。 そのため、年末には冬季の安全と共に、年末年始の労働安全スローガンを提唱するようにしてください。

作業安全標語こそがスローガン

作業安全標語とは社内や現場で作業するときに、ケガや事故などがないように注意を喚起するためのスローガンといえます。 工場や機械を使用して作業をする現場などでは掲げられることが多いですが、確認を怠らないこと、安全意識を高く持つことなど、人の意識へ働きかけるものから、機械の確認や故障部分の修理など、物理的な事故が起きることを未然に防ぐために行うものがあります。

事故を未然に防ぐために

建設業も業容は多岐に渡りますので、建築資材を製造する工業系企業でも建設業における安全標語を標榜しています。 事故や災害を未然に防ぐことを徹底し、従業員一人ひとりがスローガンを意識できるような内容で設定することがポイントです。わかりやすく、心に響きやすい内容を考えるようにしましょう。