列車運送とは、線路の上を走る列車を利用し、旅客や貨物を輸送する運送です。
鉄道輸送とも呼ばれ、最大で大型トラック65台分の貨物を一度に運ぶことができます。
トラックで長距離輸送する場合の時間やコストを削減できる輸送手段といえますが、特徴や体形の種類を簡単に紹介します。
「列車輸送」とは、線路上を走る車輪付きの列車で、旅客および貨物を輸送する手段です。
野菜・お菓子などの食品や、工場で生産された工業製品、紙パルプなどが主な貨物として挙げられます。
製品をつくる部品・材料・建築資材・石油や薬品などの液体・天然ガスも列車輸送の貨物の対象です。
また、自衛隊の使用する車両や新型鉄道車両、焼却場へ運ぶゴミなども運ばれることがあります。
列車輸送の特徴は、長距離・大量輸送です。
一度に大量の荷物を輸送でき、中長距離の輸送が得意といえます。
そのためトラックと比べたときの輸送効率が高く、長距離になるほど輸送コストが低減されます。
高いコストパフォーマンスが期待できるのは、列車輸送の特徴といえるでしょう。
また、専用軌道を走るコンテナ列車や、部外者の侵入できない貨物駅、頑丈なコンテナなどにより、道路を使うトラック輸送よりも安全性が高い運送手段といえます。
さらに二酸化炭素の排出量が少ないため、環境への配慮も可能です。
日本の鉄道輸送の大部分は日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)が担っており、24時間体制で時間に正確な運行管理が行われています。
列車運送の体系は、以下の2つに大別されます。
・コンテナ輸送
・車扱輸送
コンテナ輸送では食料・医薬品・日用品などの生活必需品の輸送が多く、車扱輸送は石油・ガソリンなどの輸送がメインといえます。
それぞれの体系について説明します。
コンテナ輸送
「コンテナ運送」とは、トラックでコンテナを運送する輸送形態です。
トラック以外の輸送形態として、飛行機・コンテナ船・貨物列車などがあります。
いずれも空港・港・駅など、到着した場所で輸送完了とすることがほとんどで、最終的な目的地への輸送はトラックが使われることが多いといえます。
車扱輸送
「車扱輸送」とは、鉄道貨物輸送形態の1つであり、1両単位で貨車を貸し切り輸送します。
石油・化学薬品・セメント・石炭などの貨物に合った専用貨車を使うため、専用貨車列車とも呼ばれています。