
運送会社と電車の関係は、競合から共創へと大きく変化しています。
現場の人手不足の深刻化や、環境負荷低減の問題などについて、トラックの柔軟性と電車の大量輸送力を組み合わせることが求められます。
トラックと電車は別業界ではなく、一つの物流ネットワークを構成する運命共同体として、融合させることが必要です。
機動力の高いトラックと、高速で大量輸送を可能とし、CO2を出さない電車の特性が合わされば、日本の供給網は守られます。
そこで、運送会社と電車の関係について、競合から共創への変化における物流の流れを解説します。
これまでは、運送会社のトラック運送が、長距離輸送の主役でした。
しかし、現在はトラックから、電車や船舶へと輸送手段を転換するモーダルシフトが注目されています。
トラックドライバーの残業時間制限で、長距離運転が難しくなりつつあります。
そこで、JR貨物などの鉄道を使った輸送への切り替えが加速しています。
貨物列車は、トラック数十台分の荷物を運ぶことができるため、現場の人手不足問題の解決につながります。
また、鉄道のCO2排出量はトラックの10分の1程度のため、脱炭素目標達成を支える手段にもなり得ます。
旅客列車の空きスペースを、輸送に活用する貨客混載の活用も進みつつあります。
移動手段として利用されている旅客列車(電車)も運送の舞台となるのが貨客混載です。
新幹線や特急電車の空きスペースを利用して、地方の特産品や小口貨物を都市部まで運びます。
人口減少が進む地域では、路線バスや鉄道と運送会社が提携し、駅やバス停での荷物の受け渡しが行われています。
貨客混載の活用促進は、ラストワンマイル効率化や公共交通機関の維持の両面でメリットがあるため、今後も取り組みが進むと考えられます。
運送会社は、自社が列車や線路を持っていなくても、鉄道貨物を利用する貨物利用運送事業者として電車と深く関わりを持っています。
まず、荷主の元に、トラックで荷物を集荷に行きます。
荷物を受け取ったら、主要駅間で電車のコンテナを利用し、再度駅でトラックへ荷物を載せ替えて配達します。
この一貫輸送が一般的といえますが、道路の渋滞に左右されない正確な運行ダイヤで運べるため、計画的な在庫管理を支えることにつながります。