
福祉事業がタブレット端末を導入することは、深刻化が進む現場の人手不足や業務負担増大への解決策につながると考えられます。
これまで紙媒体で行っていた作業などをタブレット端末で行い、スムーズな情報共有ができれば、業務効率化とケアの品質向上の両立を図れるからです。
日本は少子高齢化が進んでおり、介護ニーズも年々拡大しています。
現場の限られた人材で質の高いサービスを提供するのなら、ICT(情報通信技術)ツールであるタブレットの有効活用が求められるでしょう。
医療機関や行政との連携強化においても、タブレットに限らずICT技術の活用が推奨されます。
ただし、最適な機器を選ぶことと、運用体制をしっかりと構築しておかなければ、導入しても意味はありません。
そこで、福祉事業におけるタブレット導入のメリットや、解決すべき課題を解説します。
タブレットは、どこにでも持ち運びできる便利なツールのため、福祉現場においても活用しやすいといえます。
導入することで、リアルタイムで情報を入力したり確認したりできるため、最新情報を常にチェックできます。
また、これまで紙ベースだった記録の作成も、タブレットへの入力で大幅に簡素化されます。
音声入力機能などを活用することで、サービス提供中での記録もスムーズに行えるようになり、記録作成にかける手間や時間の短縮につなげられます。
さらに、記録したデータをクラウドサービスと連携すれば、スタッフ間での正確な情報の共有も可能です。
記録業務など、間接的に必要な業務の効率化がタブレット端末で可能になれば、利用者と関わる時間を増やすなど、本来のケア業務へ集中できます。
また、記録データを介護保険請求業務と連動するシステムなどを使えば、事務作業全体の負担軽減にもつながります。
そもそも紙資料が削減されるため、経費削減や環境負荷低減にも寄与できるといえます。
福祉事業におけるタブレット活用はメリットが大きいといえるはh面、いくつかの課題には注意が必要です。
まず、タブレット端末の購入において、本体費用やシステム利用料などのランニングコストが発生します。
国の補助金制度なども活用できないか、確認した上で導入を検討しましょう。
また、現場の高齢の職員などは、タブレット操作に慣れておらず、操作に時間がかかるケースも見られます。
端末の紛失やID・パスワードの管理の徹底などのセキュリティ対策の徹底を含めた研修やサポート体制を構築しましょう。