
福祉事業者におけるエキスパートとは、専門家や熟練者のことであり、現場においても極めて重要な存在といえます。
多様化・複雑化する利用者のニーズに対応するためには、エキスパートの知識や技術を使った人材育成とサービスの質向上が欠かせません。
ただし、福祉事業者のエキスパート個人の能力に依存するのではなく、組織として計画的に育成し、知見を共有・活用する体制の構築が必要です。
そこで、福祉事業者におけるエキスパートについて、役割や育成の課題を解説します。
福祉事業におけるエキスパートとは、経験年数が長いだけでなく、特定分野で深い専門知識と実践的なスキルのある人材であり、他の職員の指導や育成にも携わります。
現場の模範となる人材であり、以下のサービスの品質保証における要といえるでしょう。
・ケアマネジメント
・認知症ケア
・リハビリテーション
・組織運営
福祉事業におけるエキスパートのうち、ケアマネジメントとは、主任ケアマネジャーなどのことです。
複雑なケースでのケアプランの作成や、多職種を連携・調整する役割を担います。
福祉事業におけるエキスパートとは、認知症ケアにおける指導ができる人材です。
認知症の最新知識を持ち、状態に合った専門的なケアに関する指導やサービス提供を可能とします。
福祉事業におけるエキスパートとは、リハビリテーションにおける高度な技術やを持つ人材です。
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などのリハビリ専門職のうち、特に高い能力を保有し、指導もできる人材が該当します。
福祉事業におけるエキスパートとは、労務管理や経営戦略の策定能力が高く、法令遵守を徹する組織運営力の高い人材です。
事業持続を可能とする運営を担える管理者や経営層が該当します。
福祉事業者におけるエキスパートは、利用者の生活の質(QOL)の向上に貢献する役割を担います。
人手不足や、見直しされる介護保険制度への適応などの課題に対応するために必要な人材です。
福祉業で役立つ外部の認定資格取得への支援や、内部の研修プログラムの実施においても、エキスパートの存在が重要です。
特定の個人の知識や技術を組織全体で共有し、標準化を図ることで、属人的なノウハウに頼らなければならない体質から脱却しやすくなるでしょう。
そのためには、エキスパートの能力や役割を正当評価し、給与や役職などへ反映させることも必要です。