建設業界は、オフィスビル・高層マンション・商業施設・病院・ホテルなど様々な建物をはじめ、道路・橋・トンネルなど社会的なインフラを支えています。
人々の生活に欠かせない業界といえますが、建設業界で活躍する設計職と施工管理の仕事に向いているのは、さまざまな建物を造ることに関わることのできる感性の高い方です。
建設業界の中でも、設計職や施工管理職の仕事は人気の職種といえます。
建物の建築は、顧客の感性に訴える価値を提供することができるのかが重要となりますが、その部分でも設計職や施工管理職は大きな役割を担うといえるでしょう。
そこで、それぞれの職種に向いているのはどのような方なのかご説明します。
建築設計者の仕事は、工事を受注するときのコンペから始まり次のような業務を担当します。
・建設計画作成
・設計図作成(顧客ニーズや法的条件の確認)
・意匠・構造・設備の整合の確認
・施工現場での監理
これらの業務は、建物が計画される段階から完成まで先頭に立って行うものばかりです。
頭で思い描いている空間や、設計した建物を実際に利用してもらう方たちが笑顔になっているのを目にしたとき、言葉で表すことのできない達成感を得ることができる仕事ともいえます。
利用する方が笑顔になれる建物を多く残したいと考える情熱を持っている方に向いているのが建築設計者という職種です。
施工管理の仕事とは、たとえば大学が新しく校舎を建築するときには工事長として、施工管理担当者に指示を出し円滑に工事が進むよう調整することなどです。
先の作業工程の中で抜け落ちているものはないか、スケジュール通りに部材が搬入され、途中で作業を停止させることはないかなど確認します。
すでにそれぞれの専門職として働いている職人の方に指示を出すことも多いため、たとえ年齢が職人よりも若くても、適切に指示ができなければなりません。
そのためにはコミュニケーション能力の高さや、人当たりの良さなども求められますし、職人の方たちの技術を結集させてコーディネートできる能力も必要です。
適正な利益を確保しながらも顧客ニーズに対応できるといった使命感を持てる方や、様々な分野の専門家など多くの関係者と協力しながら1つの建物を造っていきたい方などに向いているのが施工管理という職種です。