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建設工事現場の盗難・窃盗被害が起きてしまうその背景とは?

2022.06.05
分類:リスク

建設工事現場は危険を伴う作業も多く、従業員は常に危険ととなりあわせの状態で働いています。

しかし危険な作業だけでなく、盗難・窃盗による被害を受けてしまうといったリスクもあります。

工事現場では、資材を外に保管していることや、作業で使用する工具や機械を置いたままというケースが少なくありませんが、それらを狙い盗もうとする犯罪が起きやすい状況です。

国内の建築ラッシュや、資材の不足などで工事現場から盗まれてしまうリスクを高めることになるため、工事現場でも盗難防止対策を講じておくことが重要といえます。

建設工事現場で窃盗被害に遭いやすい工具の種類

建設工事現場は盗難が発生しやすいといえますが、資材をそのまま保管していることや、高価な作業工具や発電機などの機械も放置していることがあります。

そのため工事現場に置いたままのすべてのモノが盗難対象になる可能性があると考えるべきといえます。

持ち運びが楽な工具や高額で転売しやすいモノなどは盗まれやすいといえますが、その中でも特に注意が必要なのは以下の7つです。

・フルハーネス型安全帯

・高圧コンプレッサー

・資材を搭載した車両

・精密測定器

・電動工具

・発電機

・大工工具・作業工具

 

工事現場の盗難・窃盗の被害を防ぐために必要なこと

工事現場の盗難・窃盗被害を防ぐためには、盗まれにくい環境を作ることが必要です。

盗品を持ち帰ることが難しい状態にすることや、持ち帰るまで時間がかる状況を作り出すことが求められます。

盗むことが困難だと見てわかる状態にしておけば、盗み目的で工事現場に入ることもなくなるはずです。

被害を防ぐための考えられる対策として、次のようなことが挙げられます。

・防犯ステッカーなどによる監視強化をアピールする

・防犯カメラを設置する

・スマートフォンを使った監視を行う

・工具に会社名など記入しておく

・工具管理を徹底して行う

・対人センサーや追尾機能を使った管理をする

・工具にカバーをかけ目隠ししておく

・機器をばらしておく

・工具の重要部品は外しておく

・建築工事保険に加入しておく

それでも工具の盗難被害が起きたときには、そのままの状態で警察に通報し、被害届を提出しましょう。

それにより、盗難品の転売を防ぐことができたり窃盗犯を捕まえたりできる可能性が高くなります。

工具に追尾機能が搭載されているときや、シリアル登録しているときには、犯人逮捕に役立つ情報として警察に伝えることも大切です。