建設工事現場が台風被害に遭わないためには、台風の到来による雨や強風で建築中の建物に影響が及ばないようにすることが必要です。
気圧配置や前線の位置に関する情報などに注意して、工事現場内に風速計などを設置して気象観測を行うことなどが求められます。
台風が接近してきたときには、現場内を確認し、ネット・メッシュシート・ロープなどで資材をしっかり固定することも必要です。
そこで、建設工事現場が台風被害に遭わないための防止策を簡単に紹介します。
台風の到来で雨や強風が工事現場を襲えば、建築中の建物の柱・梁・合板などが長時間に渡って雨にさらされてしまいます。
雨でぬれた部分がカビの発生さにつながり、強度や耐力にも影響する恐れもあるため注意が必要です。
そこで、工事現場の台風による被害を防ぐために、以下の3つを押さえておきましょう。
・雨よけ対策
・断熱材のカビ対策
・強風対策
それぞれ説明します。
工事現場の台風による被害防止方法として、防水工事が終わるまでよけのビニールシートをかけるなどの雨よけ対策が挙げられます。
木材が少々濡れた程度なら、乾くためそれほど大きな心配ありません。
しかし台風の大雨や長雨にさらされると、強度や耐力が低下してしまいます。
なお、以下の雨にさらされたことで以下の状態のときは、危険信号ととらえて対応が必要になります。
・湿った状態の場合や柔らかくなっている部分がある
・外壁の下地や床下地の表面が剥がれはじめてきる
・白い粉状のものが付着している
・黒い斑点などが発生している
工事現場の台風による被害防止方法として、断熱材のカビ対策が挙げられます。
断熱材に広範囲のカビが発生すると、断熱性能にも影響が及びます。
床の合板などが濡れた場合はふくらむため、乾いた後も均一にはなりません。
合板に前もってフィルムを貼っておくと安心です。
工事現場の台風による被害防止方法として、強風対策が挙げられます。
台風の発生で工事現場の工具や釘が飛散してしまわないように、メッシュ状のシートなどをかけて飛散を防ぐことが必要です。
カラーコーンや看板なども、台風の風で転倒・飛散することがあるため、ロープなどで結んでおき、重りをつければ飛ぶことはないでしょう。
台風がさった後は、足場などが強風でズレたり傾いたりしていないか、必ず確認するようにしてください。