オフィス改装など、事務所の内装工事を検討している方が気になるのはその費用相場や工事の流れなどのようです。
どのような工程が必要となり、費用は予算内でおさまるのかなど気になるのは当然といえますが、オフィス改装の工事で見積もりを依頼されたときのためにもしっかり説明できるようにしておきましょう。
一般的にオフィス改装の工事でかかる費用は、坪単価で考えると1坪10〜30万円が相場となっているようです。
ただし立地や工事の規模などにより価格には差がでるので一概にはいえません。たとえばスケルトンであれば坪単価20〜40万円、居抜きなら15〜35万円などいろいろです。
居抜き物件とは前テナントの設備がそのまま残った状態なので、そのまま新しいテナントが利用できる物件となっています。
前テナントも同じような業種だった場合やオフィスとして使っていたのなら、必要な設備や空調や消防などの設備も整っていることが多いため、床や照明などもそのまま利用できることが多い物件です。
それに対しスケルトン物件は、床、壁、天井など内装はすべて撤去されて原状回復された状態の物件となります。そのため電気や空調などの設備は最初からやり直すことが必要となり、図面を作るときも総額の2割程度を設計契約費として上乗せされることになります。
さらに床をフローリングとタイルカーペットのどちらにするのか、照明を埋め込み式と露出式のどちらを選ぶかなどでも費用に差は出てきます。
オフィス改装の工事で発生する費用は、用いる建材、施工方法、現状の設備の状態などにより変わってきます。
居抜きかスケルトンかによっても異なるので、スケルトンの場合には天井の仕上げをあえて行わず手を付けていない状態を活かしたデザインなども費用を抑えることができ、コンクリートの質感でデザイン性もアップすることを理由に人気があるようです。
さらに埋め込み型の照明の場合は天井がすっきりしますが取り付け工事で費用がかさむため、デザイン性との兼ね合いを考えながら露出式の照明を選ぶと費用を抑えることができます。
部屋を区切って会議室や応接室などとして使用する場合、パーテーションを使いフロアを間仕切れば費用も抑えることができるでしょう。
この場合、パーテーションは上部のランマ部分と下部の間仕切り部分をどのような組み合わせにするかにより費用が変わってきます。
ランマの種類には密閉型とガラスコンピ型、オープン型などがありますが、もっとも費用を抑えることができるのはランマ部分に何も取り付けないオープン型です。ただ遮音性は低くなるので、その点は留意しておくことが必要となるでしょう。