運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送会社における地帯(エリア)の特性とは?それぞれに応じた戦略を解説

2026.02.08
分類:その他

運送会社では、輸送に関わる地域やエリアなど、地帯ごとの特性を理解しておくことが必要です。

 地理的な区分だけでなく、地帯ごとの産業構造・交通・人口密度・地理・気候特性などは、事業戦略・運行計画・サービス内容などにも影響します。

 そのため、地帯ごとの特性を深く理解し、適応することが大切です。

 そこで、運送会社における地帯(エリア)の特性について、それぞれに応じた戦略を解説します。

都市地帯(大都市圏)の特性と戦略

 都市地帯である東京・大阪などの大都市圏は、人口と経済活動が集中するエリアであり、物流需要も極めて高いといえます。

 EC取引の需要が拡大したことで、個人宅への個別配送や、コンビニエンスストアなどへの小口配送が増えました。

 しかし、都市遅滞は交通事情が複雑で、渋滞が慢性化しており、駐車場の確保も容易ではありません。

 アイドリングストップや低公害車導入なども強く求められているため、都市内物流の効率化が重要課題といえます。

 配送ルートを最適化する仕組みやシステムを導入することや、小型EVトラックまたは自転車等を使った配送への移行なども進めたほうがよいでしょう。

 他にも、複数の荷主あての商品を一緒に運ぶ共同配送や、都市近郊の小型の配送拠点を活用して、積載と配送を迅速に行う仕組みを構築することも求められます。

  

地方・過疎地帯の特性と戦略

 人口が少なめで、広い範囲に顧客が点在している地方や過疎地帯の場合、都市地帯とは異なる特徴が見られます。

 地方・過疎地帯は、家と家との距離等が長く、密度が低いため、配送先までの移動距離が長めです。

 荷物量も少ないため、都市部のような効率性や料金体系で採算を取ることはできません。

 しかし、物流が生活維持の生命線であるなど、生活インフラとしての重要な役割を担います。

 そこで、地元の運送会社などは、郵便局や自治体と連携してトラックで荷物と人を運ぶ方法などを採用し、公益性と効率性を高める取り組みを進めているようです。

 他にも輸送手段をトラックのみに限定せず、鉄道や船舶を活用するモーダルシフトの検討も進んでいます。

 

 生産地帯の特性と戦略

 特定産業の集中する生産地帯では、産業に特化した物流サービスの提供が求められます。

 工業地帯では、原材料や製品をトラックターミナルへ大量に輸送します。

 農漁村部では、生鮮食品のコールドチェーン輸送が中心ですが、農産物などの物流量は収穫時期で大きく変動することが特徴です。

 生産者やメーカーと物流が緊密に連携し、最適な体制を構築することが求められます。