トラックで配達先まで荷物を届ける仕事もあれば、工場内で稼働するフォークリフトも運搬・運送の仕事です。
モノを決められた場所に移動することが運搬の仕事であり、トラックで工場外へ配送することもあります。
そこで、工場内はどのような作業が行われているのか、その種類と内容をご説明します。
工場内で行われる運搬の仕事として挙げられるのは、人の手やフォークリフト、ベルトコンベアなどの機器でモノを運ぶことです。
製品の原材料を倉庫から運び、工程ラインへの供給を行うこともあれば、完成した製品をまとめ梱包の工程に移すといったことを行います。
製造・物流工場で製品の原材料から完成品までを運搬する作業を、まとめて「マテリアルハンドリング(マテハン)」といい、マテハンに使う機器をマテハン機器といいます。
そのマテハンでは、主に次の方法が用いられています。
マテハンでは機器ではなく人力での作業も含まれますが、総重量30~50キロ以上のモノは2人以上で運びます。
人力だけで運ぶには大きさや重さがあるモノでも、マテハン機器を使用する必要はない短い距離の運搬には台車が用いられます。
モノを台車にのせるときには、荷崩れしないようにロープなどで固定し、視界の高さ以上に積み上げてはいけません。
マテハン機器の1つであるフォークリフトは、広さのない倉庫や工場でも小回りが利くこと、さらに高低差がある場所でもモノを上げ下ろしできることが特徴です。人力のみや台車では対応できないモノは、フォークリフトが使われます。
ただし最大積載荷重が1トン以上のフォークリフトを工場や倉庫などで運転するときには、フォークリフト運転技能講習を受講しなければなりません。
荷台の上にモノをのせ運搬するのがパレットであり、こちらもマテハン機器の1つです。
手動式なので運転技能者講習など受講する必要はなく、フォークリフトより小回りが利くこともメリットといえます。
人手を使わずにモノを運ぶことができることが特徴で、工場内の適材適所に材料などを運搬できます。ベルトコンベアにモノをのせることも運搬の仕事の1つです。
原材料など仕入れたモノを工場に運ぶこと、工場から工場、工場から小売店・物流倉庫、小売店から消費者に…など、トラックでモノを運搬します。