介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

稼働率を向上させた介護事業者の成功事例から見た押さえておきたいポイント

2022.08.08
分類:経営

介護事業は競争が激化している業界といえますが、すでに待機者が30万人以上いるといわれる特別養護老人ホームなどは稼働率が上がらないことに悩みを抱えているようです。

特に問題となっているのが施設飽和状態にあるデイサービスセンターで、稼働率が下がったことで休止や廃止を決断するケースもあるようです。

そこで、デイサービスの稼働率低下の傾向と、それに対しどのような対策で向上させていくべきなのか、押さえておきたいポイントについて説明していきます。

稼働率が下がってしまう理由

介護事業で稼働率が下がってしまう理由として、主に次の4つが関係していると考えられます。

・いろいろな状態の方を受け入れている

10年前のサービスを提供している

・独自の強みや特徴がない

・プロモーション不足

それぞれ考えられる理由について説明していきます。

いろいろな状態の方を受け入れている

介護施設で受け入れている方の要介護度や、疾患の有無など様々な状態であれば、提供するサービスや機能訓練などすべて中途半端になりがちです。

10年前のサービスを提供している

時流にあわない5年・10年前のサービスを提供していると、いずれ飽きられてしまいます。

独自の強みや特徴がない

食事・入浴・認知症ケア・重度対応・訓練などどれもクオリティが他社よりも低く、力を入れているものがなければ、魅力のある施設とは感じてもらえないでしょう。

プロモーション不足

地域への働きかけやケアマネジャーへの告知、看板やのぼりによる宣伝など、いずれも不足しているケースなどが該当します。

 

稼働率向上の成功事例から見た押さえておきたいポイント

稼働率を向上させるために、これから取り組んでいきたいこととして、次の4つを実践してみましょう。

・対象者をしぼって受け入れる

・時代の流れに合ったサービスを提供する

・アピールできる強みを武器として持つ

・広告やSNSを使って内部から外部へと告知する

それぞれ説明していきます。

対象者をしぼって受け入れる

どのような悩みや不安を抱え求めている対象者を受け入れるのか、明確にしておきましょう。

時代の流れに合ったサービスを提供する

施設のデザインや導入する設備、ユニフォームや館内のBGM、提供する食事やレクリエーションなど、時代の流れに合うものへと変えていきましょう。

アピールできる強みを武器として持つ

対象者にどのようなサービスや機能訓練など提供する必要があるのか検討し、強みといえる武器を決めてアピールできるようにしましょう。

・広告やSNSを使って内部から外部へと告知する

広告やSNSを使い、施設の強みを外部にも伝えていくようにしましょう。