介護事業は競争が激化している業界といえますが、すでに待機者が30万人以上いるといわれる特別養護老人ホームなどは稼働率が上がらないことに悩みを抱えているようです。
特に問題となっているのが施設飽和状態にあるデイサービスセンターで、稼働率が下がったことで休止や廃止を決断するケースもあるようです。
そこで、デイサービスの稼働率低下の傾向と、それに対しどのような対策で向上させていくべきなのか、押さえておきたいポイントについて説明していきます。
介護事業で稼働率が下がってしまう理由として、主に次の4つが関係していると考えられます。
・いろいろな状態の方を受け入れている
・10年前のサービスを提供している
・独自の強みや特徴がない
・プロモーション不足
それぞれ考えられる理由について説明していきます。
介護施設で受け入れている方の要介護度や、疾患の有無など様々な状態であれば、提供するサービスや機能訓練などすべて中途半端になりがちです。
時流にあわない5年・10年前のサービスを提供していると、いずれ飽きられてしまいます。
食事・入浴・認知症ケア・重度対応・訓練などどれもクオリティが他社よりも低く、力を入れているものがなければ、魅力のある施設とは感じてもらえないでしょう。
地域への働きかけやケアマネジャーへの告知、看板やのぼりによる宣伝など、いずれも不足しているケースなどが該当します。
稼働率を向上させるために、これから取り組んでいきたいこととして、次の4つを実践してみましょう。
・対象者をしぼって受け入れる
・時代の流れに合ったサービスを提供する
・アピールできる強みを武器として持つ
・広告やSNSを使って内部から外部へと告知する
それぞれ説明していきます。
どのような悩みや不安を抱え求めている対象者を受け入れるのか、明確にしておきましょう。
施設のデザインや導入する設備、ユニフォームや館内のBGM、提供する食事やレクリエーションなど、時代の流れに合うものへと変えていきましょう。
対象者にどのようなサービスや機能訓練など提供する必要があるのか検討し、強みといえる武器を決めてアピールできるようにしましょう。
・広告やSNSを使って内部から外部へと告知する
広告やSNSを使い、施設の強みを外部にも伝えていくようにしましょう。